名称:髙畑早苗 「 – Peace on Earth – 古今東西諸国漫遊」H.P.FRANCE WINDOW GALLERY
展覧期間:2022.03.25(金)~2022.04.30(土)
開館時間:11:00 〜 20:00
入場料:無料
会場:H.P.FRANCE WINDOW GALLERY
住所:〒100-6301 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング1F
URL:H.P.FRANCE WINDOW GALLERY
H.P.FRANCE WINDOW GALLERY MARUNOUCHIより髙畑早苗個展「-Peace on Earth- 古今東西諸国漫遊」開催のご案内を申し上げます。
10代でパリ、その後ニューヨークへと渡り世界各地で数々の展示を行い、80年代から現代アートシーンを駆け抜けてきた髙畑早苗。友人たちにインタビューをしながら制作する肖像画シリーズ、土地や時代が纏う空気をSpiritsとして擬人化し描いた「妄想精霊」シリーズのタブローと共に、旅の中で集めたアンティークのパーツやビースをコラージュする「パーソナルオブジェ」シリーズの発表を続けています。
本展では、新作の「希望ー時空を超えあなたはやって来る」をはじめとした油絵15点と、100点を超えるパーソナルオブジェ、異国情緒の雰囲気を漂わせるSoft Sculpturesをご紹介いたします。
Artist Statement
コロナ禍が始まった2020年の春に描き始めたこの作品「希望ー時空を超えあなたはやって来る」は、私が22歳の時、ニューヨークで制作した「明日の顔を探して」という作品のアンサーソングである。当時、私はパリからニューヨークに移住したばかりで、高層ビルの間から見える澄みきった青空に馴染めず、これからどんな自分で生きていけば良いのか、明日の顔を探した。
あれから何十年もたった今、世界は想像を絶する未知のウィルスに脅かされている。世界中の多くの人達の命が奪われ生活が崩され、それはまだ続いている。死なずに生き伸びていくだけで精一杯の日々。そして、始まったロシアのウクライナへの侵攻。こうしている間も尊い生命が奪われている。
花を持ち私たちは反戦の声をあげよう。ウクライナに1日でも早く平和が訪れるようにと、祈りを捧げよう。
旅をした東ヨーロッパやバルトの街々で、支配と抑圧の日々の中で、命懸けで制作をされた芸術作品を見た時の衝撃が蘇る。表現をせざるを得なかった人たちの生の叫びがそこにあった。美術や音楽や文学は、平和の中だけで豊かな人たちの中だけで生まれたり必要とされるのではなく、生きるか死ぬか、貧しさと飢えと悲しみのどん底の状況の中でこそ人々の魂に生きる力を吹き込むものだ。
不安と絶望が街を覆う今だからこそ、私は「希望」という名の精霊と花々を描いた。
18歳で国を出た私は少女の頃からあちこちを旅してきた。色々な目の色、肌の色をした人々が集まり、家畜や食べ物の匂いでごった返す賑やかな市場には吸引力がある。迷路のようなバザールを歩き、奇妙なものを見つけ、色々なものを私は買った。アンティークの装身具や、何かのパーツ、お菓子の型、海底に何万年も眠っていたバルトの琥珀、東ヨーロッパのクリスタルやビーズなど・・。各地で集めたもの達は、国境を超え民族を超え私の手の中で平和共存し、世界にたった一つの小さなパーソナルオブジェとして生まれ出てきた。再びまた誰もが自由に旅をできる日がきたら、私のパーソナルオブジェを付け世界各地を歩いて欲しい。
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