名称:「交歓するモダン機能と装飾のポリフォニー」豊田市美術館
展覧期間:2022年6月7日(火)〜2022年9月4日(日)
会場:豊田市美術館
開館時間:10:00-17:30(入場は17:00まで)
休館日:月曜
7月18日、8月15日は開館
主催:豊田市美術館
共催:中日新聞社
特別協力:東京国立近代美術館、東京藝術大学、ミサワホーム株式会社
協力:日本航空、ヤマト運輸株式会社
助成:一般財団法人地域創造
休館日:月曜日 ※ただし7月18日、8月15日は開館
観覧料:一般 1,400円(1,200円)
高校・大学生 900円(700円])
中学生以下 無料
※( )内は前売り券及び20名以上の団体料金
※障がい者手帳をお持ちの方(介添者1名)、豊田市内在住又は在学の高校生及び豊田市内在住の75歳以上は無料(要証明)
※その他、観覧料の減免対象者及び割引等については豊田市美術館ウェブサイトをご確認いただくか、豊田市美術館へお問い合わせください
※前売券:豊田市美術館(5月8日まで)、T-FACE B館2階インフォメーション(6月6日まで)
※感染症拡大防止のため会期、来館者の受入態勢等を変更する場合があります。美術館の公式サイトから最新情報をご確認ください
住所:〒471-0034愛知県豊田市小坂本町8-5-1
TEL:0565-34-6610
URL:豊田市美術館
1910年代から30年代は、西欧を中心に日本を含む各地で、様々な「モダン」の形が現われた時代でした。
機能主義に基づく「モダニズム」は、いまだに当時の中心的な動向とみなされていますが、一方で、大衆消費社会が進展したこの時代は、常に新しくあるために装飾することに価値が置かれた、儚き「モダニティ」の時代でもありました。そしてこの対立的に捉えられてきた二つの「モダン」は、実際にはいくつもの「モダン」をうちに含み、それらは複雑に関係しながら濃密な時代を作り上げていました。
当時の作家たちは、時間差なく情報を共有し、国やジャンルを越えて同期し合い、その範囲は、絵画、彫刻から、家具、食器、洋服、さらにそれらを収める建築や都市まで、いわば、私たちの生活空間、身体活動全般におよんでいます。
ウィーン工房は、フランスのファッションデザイナー、ポール・ポワレと刺激し合い、一方で、建築家で室内装飾家のロベール・マレ=ステヴァンなど同国のモダニストにも影響を与えました。その生活全般への眼差しはまた、日本で新しい生活様式を模索した森谷延雄や斎藤佳三らにも共有されるものです。同時主義絵画で知られるソニア・ドローネーはファッションの仕事に専心し、建築、家具デザインを手がけたルネ・エルブストらモダニストは都市を彩るショーウィンドウデザインに大きな関心を払いました。そして、ドイツのバウハウスでは女性作家が織物に新たな光を当て、また同校を離れた作家たちが、ブルク・ギービッヒェンシュタイン美術工芸学校を舞台に応用芸術教育に取り組むことになります。
1914年に勃発した人類史上初の世界大戦が象徴するように、この時代の最大の出来事は世界が一気に同期したということでした。その急速に変化する社会のなかで、作家たちがときに交わり、ポリフォニーのように共鳴しながら探求したいくつもの「モダン」の形を紹介します。
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