「丸山東子 展」s+arts

丸山東子 “息描” 麻紙に墨 45.5×33.3cm 2021

名称:「丸山東子 展」s+arts
会期:2022年4月22日(金)~2022年5月1日(日)
開館時間:12:00 〜 19:00
   最終日は17:00まで、会期中無休、不定休
入場料:無料
会場:s+arts
住所:〒106-0032 東京都港区六本木7-6-5 六本木栄ビル 3F
TEL:03-3403-0103
URL:s+arts

丸山東子 “息描” 麻紙に墨 45.5×33.3cm 2021
丸山東子 “息描” 麻紙に墨 45.5×33.3cm 2021

s+arts(スプラスアーツ)より、丸山東子による個展の開催をお知らせいたします。
水墨画教室主宰として様々なシーンで伝統的な手法から独自の手法まで水墨画を教える傍ら、墨と和紙とが織りなす何段階もの明度の風合いに魅せられ、自身のライフワークとしての作品制作を続けている丸山東子。旧来より続いている水墨画のありようや表現様式が現在の水墨画の概念や領域をも形成していることで、水墨画の可能性を閉じ込めていると考える丸山は、自身の絵画性の追求を通して、水墨画という概念で捉えられがちな様々な事項から離脱した自由な表現を、水墨画の技術を用いて追求している作家です。
白抜きを生かし、墨の濃淡と、筆の運びで見え方が変化するのが特徴的な丸山の作品は、重なり合う紙の白と墨が奥行きを表現し、コントラストの明確さやグラデーションの多様さを巧みに操ることで、大胆且つ動きのある様に仕上げられています。「描く」というよりも、「掘り出す」という表現の方が正しいようにも見受けられる丸山の手法は、彼女にとって墨や筆が、描くための素材ではなく、紙の白さを残し形体を探るために必要なツールのような存在であることを示唆しているかのようです。
水墨画表現の特徴として採り上げられるものの一つに、写意的表現ということがありますが、時にはエスキース的、クロッキー的な絵と感じられるものになりがちだと丸山は話します。現在の重層的、複合的な状態の表現に繋がることができたのは、水墨画を知る彼女だからこそ、実際の景物だけではなく、様々な現象の様相から自分なりに捉えた造形的表現にしてみたいという強い想いがあったからなのでしょう。
本展では、ライフワークとして描き続けている「息」シリーズを中心に、新作群を発表いたします。丸山東子の自由で、のびやかな作品群を是非お楽しみください。

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