[上野 英里 展―Inventing a Humanity―]新宿高島屋

「輪になった女達とマリリン 1」 キャンバスに油彩 サイズ: 72.7×91cm

名称:[上野 英里 展―Inventing a Humanity―]新宿高島屋
会期:2022年6月8日(水)→20日(月)
会場:10階 美術画廊 ※最終日は午後4時閉場。
住所:〒151-8580東京都渋谷区千駄ヶ谷5丁目24番2号
TEL: 03-5361-1111
URL: 新宿高島屋

「輪になった女達とマリリン 1」 キャンバスに油彩 サイズ: 72.7×91cm
「輪になった女達とマリリン 1」 キャンバスに油彩 サイズ: 72.7×91cm

上野氏は、1990年愛知県生まれ、2019年に名古屋芸術大学洋画科卒業。
在学中より演劇やミュージカルなどの舞台の一幕を主に描いています。
ただし、それは実際に客席から観劇した舞台ではなく、YouTubeで視聴した舞台の映像のワンシーンを任意に切り取り、最終的にペインティングとしてキャンバスに定着させるという手法によって完成します。
そのため、そこにはもはや、いつ、どこで、誰が演じている、どういう物語の、何という舞台か、という事実は意味を持ちません。 匿名性に満ちた群衆は、群衆という一つの固まりとして無人格に描かれ、始まりも終わりもなく、当初の舞台や映像では(恐らく)まったく意図していない、独立したワンシーンとして、特異な情感を観るものに喚起させます。
また、タブレット端末のディスプレイを介して描かれた画面は、古い映画のフィルムのように粗く不鮮明で、どこか不穏な雰囲気を帯びています。 映し出された画面を構成するための、単なる素材としての人々。その存在の寄る辺のない危うさと美しいほどの孤独を、彼女は描こうとしているのかもしれません。

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