名称:春季特別展「子規の叔父、加藤拓川―外交官から松山市長へ―」松山市立子規記念博物館
会期:令和4年4月29日(金曜日・祝日)から令和4年6月13日(月曜日)まで
開館時間:午前9時から午後5時まで(展示室入場は午後4時30分まで)
※5月1日(日曜日)からは午後6時まで(展示室入場は午後5時30分まで)
休館日:令和4年5月10日、17日、24日、31日、6月7日(いずれも火曜日)
会場:松山市立子規記念博物館 3階特別展示室
観覧料:個人200円、団体160円、65歳以上100円、高校生以下無料
※常設展とセットで特別展の観覧券を購入する場合、特別展の観覧料は2割引です。
※子規博友の会会員が特別展の観覧券を購入する場合、特別展の観覧料は2割引です。
住所:〒790-0857愛媛県松山市道後公園1-30
TEL:089-931-5566
URL:松山市立子規記念博物館
加藤拓川(かとう たくせん)は、子規の叔父で、外交官や松山市長として活躍した人物です。
幼い頃から学問に親しんだ拓川は、16歳で上京して司法省法学校に学び、ここで終生の友・陸羯南(くが かつなん)と出会います。明治16年、拓川は旧松山藩主家の久松定謨(ひさまつ さだこと)とフランスへ渡る前に甥の子規を東京に呼び寄せ、羯南に引き合わせました。
渡仏した拓川は外交官としての第一歩を踏み出し、フランス公使館などに勤務します。若き日の子規にとって、拓川は憧れの存在でした。また拓川は日本に帰国していた時期には病床の子規を間近で見守り、子規が勤める日本新聞社の社長だった羯南と、物心両面で子規を支えました。
子規と羯南の死後、拓川は新聞人に転身し、衆議院議員や貴族院議員を歴任します。また第一次世界大戦後のパリ講和会議に出席し、国際連盟協会の役員になって国際平和のために尽力しました。最晩年には郷里の人々に推されて松山市長になり、病とたたかいながら市政の課題に取り組み、その姿は、闘病の中に文学革新に取り組んだ子規に通じるものがあります。
令和4年は、加藤拓川の百年忌の節目にあたります。特別展では、拓川と子規との交流をはじめ、拓川の業績や人となりにスポットを当て、世界で活躍し歴史に名を刻んだ加藤拓川の素顔に迫ります。
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