名称:「平田尚也・藤倉麻子・松田ハル「拡散距離 / コンヴァートの作法 / 可変太陽」」日本橋三越本店
会期:2022年6月22日(水) ~ 2022年7月4日(月) 最終日午後5時終了
会場:日本橋三越本店本館6階美術 コンテンポラリーギャラリー
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店
『拡散距離 / コンヴァートの作法 / 可変太陽』は、現実空間と仮想空間を横断するような作品を制作している1990年代生まれの作家、平田尚也・藤倉麻子・松田ハルの3名によるグループ展です。
平田尚也は、インターネット上で収集した既存の3Dモデルや画像などを、仮想空間上で彫刻を作るように組み立て、それらを写真や映像、3Dプリンターで出力した立体彫刻などを用いて現実空間に持ち込みます。
藤倉麻子は、現代都市で目にする人工物を、置かれた場所が持つ文脈やそれ自体の性質を削いだ状態で3DCG空間に配置し、アニメーションやインスタレーションを用いて新たな景色を描いています。
松田ハルは、人間の身体やフェイクグリーンを3DスキャンしたものをVR上で加工し、シルクスクリーン印刷や彫像へのドローイングによって、現実空間にイメージを複写します。
本展では、現実空間と仮想空間を往復しながら、彫刻・映像・絵画や版画という異なるメディアを用いて表現される三者の作品が、つながりを持ちながら共存するような展示空間を展開します。現実空間に存在するものを仮想空間に現出させる際に生じるズレや違和感は、二項対立のように感じられる現実と仮想の関係性や、鑑賞する私たちを取り囲む現実への視点を浮かび上がらせるでしょう。
平田尚也 Naoya Hirata
「メタバース」という言葉を何かと耳にするようになり、世の中に“テクノロジーによってつくられた物理現実とは異なるもう一つの空間”というものがより浸透してきたように感じます。そういった技術が過渡期にある現状、今回このようなメンバーで展示出来ることを嬉しく思います。まだ好奇の目で見られる事が多いとも感じますが、一体どのような構造のものがそこに存在しているのか、是非懐疑的な目でも対峙していただけたら幸いです。
藤倉麻子 Asako Fujikura
これまで、都市・郊外を横断的に整備するインフラストラクチャーや、それらに付属する風景の奥行きに注目し、主に3DCGアニメーションの手法を用いて作品制作をおこなってきました。昨年からは、東京港湾の景色についてリサーチを続けながら、自宅や様々な場所で庭づくりをしており、庭づくりの所作と港湾における物流の動き・スケールを制作にインストールし、フィクショナルな想像力を重視したシーン生成をおこなっています。本展覧会には、5月末に開催した展覧会をドキュメント化した映像作品とその際に使用した物品らに加え、現実の庭づくりの設計図・記録になるCG作品を展示します。
松田ハル Hal Matsuda
庭や彫刻、愛といったものをモチーフに、現代の人間のプライベートなことを思考しました。ここでいうプライベートとはより個人的であり、感情的なものでもあります。物心つくときからテクノロジーと共に生きてきた自分にとって私的なことと歴史的なもの、人為や自然が混在する感覚はもはやヴァーチャル、リアルといったもので括ることはできません。その中間の場所で今、こことは違う場所を創造すること、私たちの欲望が技術の発展を促進させたこと、その欲望が生物本来の普遍性に回帰するとき、それはプライベートで、どこにでもある変わらない愛の形になるのかもしれません。
平田尚也 Naoya Hirata
1991 長野県生まれ
2014 武蔵野美術大学造形学部彫刻学科 卒業
現在東京都を拠点に活動中
主な個展
2021「さかしま」Satoko Oe Contemporary(東京)
2019「不完全な監獄」ガーディアン・ガーデン(東京)
「Recently Cyber Existence」リクルートホールディングス本社オフィス(東京)
「Paranoia Drive」ANAGRA Tokyo(東京)
2018「∃, Parallels, Invulnerability」トーキョーアーツアンドスペース本郷(東京)
主なグループ展
2022「spring show:丹羽良徳、平田尚也」Satoko Oe Contemporary(東京)
「VOCA展2022 現代美術の展望─新しい平面の作家たち─」上野の森美術館(東京)
2021「TAMPA」The 5th Floor(東京)
「summer show」Satoko Oe Contemporary(東京)
「3人展 – 長谷川繁、ルカ・コスタ、平田尚也」Satoko Oe Contemporary(東京)
2020「一枚の絵の力」Oil by 美術手帖(オンライン) / PROJECT 501(東京)
「タウンワークス -街と創造の間-」GALLERY X BY PARCO(東京)
「2020年の栄光」YUMI ADACHI CONTEMPORARY、あをば荘(東京)
2019「鉄工島フェス2019」BUCKLE KOBO(東京)
「BHVR」BLOCK HOUSE(東京)
「3331 Art Fair 2019」3331Arts Chiyoda(東京)
「I FEEL FOR YOU」T-PASSEGE(東京)
「群馬青年ビエンナーレ2019」群馬県立近代美術館(群馬)
2018「TOKYO CANAL LINKS #10」B&C HALL(東京)
「鉄工島フェス2018」BUCKLE KOBO(東京)
「第18回グラフィック『1_WALL』展」ガーディアン・ガーデン(東京)
2016「トーキョーワンダーウォール公募2016 入選作品展」トーキョーワンダーサイト渋谷(東京)
2015「the art fair +plus-ultra 2015」スパイラルガーデン(東京)
2014「Art Jam 2014」Gallery Jin(東京)
「New Artist 2014」Gallery Jin(東京)
アワード
2019 群馬青年ビエンナーレ2019 ガトーフェスタ ハラダ賞
2018 第21回文化庁メディア芸術祭アート部門 審査委員会推薦作品選出
第18回グラフィック「1_WALL」 グランプリ
2016 トーキョーワンダーウォール2016 入選
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藤倉麻子 Asako Fujikura
1992 埼玉県生まれ
2016 東京外国語大学外国語学部南・西アジア課程ペルシア語専攻 卒業
2018 東京藝術大学大学院映像研究科メディア映像専攻 修了
現在東京都を拠点に活動中
個展
2021 「Paradise for Free」CALM & PUNK GALLERY(東京)
2018 「エマージェンシーズ! 035 藤倉麻子《群生地放送》」NTTインターコミュニケーションセンター [ICC](東京)
「はげ山の原始」ASK?P(東京)
グループ展
2021 「Encounters in Parallel」ANB Tokyo(東京)「余の光 / Light of My World」旧銀鈴ビル(京都)
「のけもの」3331Arts Chiyoda屋上(東京)「Taipei Digital Art Festival 2021 “Borderless Shelter”」オンライン
「アルスくんとテクネちゃん パラレル・アートパーク」オンライン
「Back TOKYO Forth」東京国際クルーズターミナル(東京)
「多層世界の中のもうひとつのミュージアム――ハイパー ICC へようこそ」NTTインターコミュニケーションセンター [ICC](東京)
「FLUSH-水に流せば-」EUKARYOTE(東京)
「NITO05」アート / 空家 二人(東京)
「NITO04」アート / 空家 二人(東京)
「アーティストによるポスター展」アート / 空家 二人(東京)
2020 「土字旁・人字邊 Close to Nature, Next to Humanity」 台東美術館(台湾)
「LUMINE meets ART AWARD 2019-2020 The Award Winner’s Exhibition」ルミネ新宿 ルミネ2-2F スタニングルアー横ショーウィンドウ(東京)
2019 「来るべき世界:科学技術、AI と人間性」青山学院大学 青山キャンパス(東京)
「PHENOMENON: RGB」ラフォーレミュージアム原宿(東京)
2018 「Artists in FAS 2018」藤沢市アートスペース(神奈川)
「第19回グラフィック『1_WALL』展」ガーディアン・ガーデン(東京)
「MEC Award 2018 入選作品展」SKIPシティ 彩の国ビジュアルプラザ 映像ミュージアム(埼玉)
「MEDIA PRACTICE 17-18」BankART Studio NYK(神奈川)
「東京藝術大学ゲーム学科(仮)展」東京藝術大学大学美術館陳列館(東京)
上映
2019 「TOKYO ANIMA! 2019」国立新美術館(東京)
2018 「ヤング・パースペクティヴ2018」イメージフォーラム(東京)
アワード
2020 LUMINE meets ART AWARD 2019-2020 グランプリ
2019 第22回文化庁メディア芸術祭アート部門 審査委員会推薦作品選出
2018 ヤング・パースペクティヴ2018 選出
Artists in FAS 2018 入選
第19回グラフィック「1_WALL」 ファイナリスト
北九州デジタルクリエーターコンテスト 小林 茂 審査委員賞
MEC Award 2018 ファイナリスト
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松田ハル Hal Matsuda
1998 岩手県生まれ
2021 筑波大学芸術専門学群美術専攻版画領域 卒業
2022 京都芸術大学大学院グローバル・ゼミ在籍
現在京都府を拠点に活動中
個展
2021「VIRTUAL ABSTRACTION」文華連邦 DOGO(東京)
グループ展
2022「1998」KAIKA 東京 by THE SHARE HOTELS(東京)
「KUMA EXHIBITION 2022」ANB Tokyo(東京)
「ARTISTS’ FAIR KYOTO 2022 SATELLITE『alter in form―変容』」千總ギャラリー(京都)
「KUA ANNUAL 2022」東京都美術館(東京)
2021「WATOWA ART AWARD 2021 EXHIBITION」elephant STUDIO(東京)
「YY-U25 vol.2」ygion(京都)
「100人10」シンワアートミュージアム(東京)
「買える!コレクター展『Collectors’ Collective Vol.5』」biscuit gallery(東京)
「みついふうと/松田ハル_二人展 身体的再翻訳-Physical retranslation-」Bar & Gallery COCOTO(京都)
「明滅/通電」プライベイト(東京)
2019「平砂アートムーヴメント2019《ここにおいて みせる/みる》」筑波大学平砂学生宿舎9号棟(茨城)
アワード
2021 クマ財団クリエイター支援奨学金制度 採択
100 人10 between the arts賞
WATOWA ART AWARD 2021 特別賞
長亭GALLERY展2021 グランプリ
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協力:WAITINGROOM、Satoko Oe Contemporary
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