「没後40年 山中信夫(ピンホールの魔術師)☆ 回顧展(リマスター)」栃木県立美術館

「没後40年 山中信夫(ピンホールの魔術師)☆ 回顧展(リマスター)」栃木県立美術館

名称:「没後40年 山中信夫(ピンホールの魔術師)☆ 回顧展(リマスター)」栃木県立美術館
会期:2022年7月16日(土)〜9月4日(日) 
会場:栃木県立美術館
観覧料:一般 800(700)円、大高生 500(400)円、中学生以下無料
   *( )内は20名以上の団体料金
休館日:月曜日(7月18日は開館)、7月19日
主催:栃木県立美術館
後援:朝日新聞宇都宮総局、NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、産経新聞社、宇都宮支局、下野新聞社、東京新聞宇都宮支局、とちぎテレビ、栃木放
送、日本経済新聞社宇都宮支局、毎日新聞社宇都宮支局、読売新聞宇都
宮支局
住所:〒320-0043栃木県宇都宮市桜4-2-7
TEL:028-621-3566
URL:栃木県立美術館

山中信夫(1948年大阪生まれ、東京出身)は、1971年に《川を写したフィルムを川に映す》という衝撃的な35mmフィルム映像作品で鮮烈なデビューを飾りながらも、1982年に滞在先のニューヨークで34歳の若さで急逝した伝説のアーティストである。
美術評論家の東野芳明、針生一郎、早見堯それぞれのコミッションによって、第11回東京国際版画ビエンナーレ(1979年)、第15回サンパウロ・ビエンナーレ(1979年)、第12回パリ・ビエンナーレ(1982年)に現地制作のサイト・スペシフィックな大作で参加するなど国際的にも高い評価を得ながらも、その活動期間は12年に満たないものであった。
しかしデビュー作を経て写真装置の原点であるピンホール(針穴)に、撮影しながら同時に映写する映像装置という革命的な解釈を施して展開された山中信夫の一連の作品群は、絵画が残した問題を解決するメディアとしての映像と写真の相乗を超え出て、自己と世界との関係を光学的厳密さにおいて対峙させる哲学的境地へと到達したものであったと歴史化することができるだろう。
没後40年から検証する本展では、約150点の現存する代表作のみならず、貴重なアーカイブ資料を援用しながら、コンセプチュアルな映像とまばゆいピンホール写真による光の遊戯性を再確認するとともに、戦後の視覚芸術に重要な足跡を残した現代美術のレジェンドの一貫した活動の展開をたどる。

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