特別展「ヒンドゥーの神々の物語」岡山市立オリエント美術館

特別展「ヒンドゥーの神々の物語」岡山市立オリエント美術館

名称:特別展「ヒンドゥーの神々の物語」岡山市立オリエント美術館
会期:2022年7月16日(土曜日)-9月11日(日曜日)
開館時間:午前9時から午後5時 *入館は午後4時30分まで
休館日:毎週月曜日
   月曜日が祝日の場合(7月18日)は開館し、翌火曜日に休館。
   *7月4日(月曜日)から15日(金曜日)は、本展準備のため休館いたします。
入館料:
  一般 当日  1,000円(団体料金 800円)
  一般 前売  800円
  満65歳以上・高大生 当日  800円(団体料金 600円)
  満65歳以上・高大生 前売  600円
  小中学生  500円(団体料金 300円)
  *特別展料金となります。
  *団体料金は20名以上から対象となります。
主催:岡山市立オリエント美術館、RSK山陽放送
協力:在大阪・神戸インド総領事館
後援:岡山県、岡山県教育委員会、岡山市、岡山市連合町内会、岡山市連合婦人会、岡山市PTA協議会、公益社団法人岡山県文化連盟、岡山オリエント協会、岡山市立オリエント美術館友の会、山陽新聞社、朝日新聞岡山総局、読売新聞岡山支局、毎日新聞岡山支局、中国新聞備後本社
特別協賛:株式会社 岡住
住所:〒700-0814 岡山県岡山市北区天神町9-31
TEL:086-232-3636
URL:岡山市立オリエント美術館

コブウシ土偶 紀元前2200-2000年頃 古代オリエント博物館蔵 コブウシは先史時代から大切な動物だったようです。
コブウシ土偶 紀元前2200-2000年頃 古代オリエント博物館蔵 コブウシは先史時代から大切な動物だったようです。

 ヒンドゥーの神々といえば、どのような姿を思い浮かべるでしょうか。たとえば、破壊と創造の神シヴァ、変幻自在な神ヴィシュヌ、美しい女神ラクシュミーなど、神話とともに伝えられてきたその姿と超絶パワーは、古代から人々の熱烈な信仰を集めてきました。果たしてこうした神々のイメージは、いつ・どのようにして広がったのでしょうか。
 本展は、長年にわたりインド大衆宗教図像を蒐集してきた黒田豊コレションを核に、福岡アジア美術館、古代オリエント博物館、平山郁夫シルクロード美術館などのコレクションを加え、ヒンドゥーの神々のイメージの変遷を古代から現代までたどる展覧会です。
 古くは先史インダスの出土品や女神像にはじまり、17世紀以降の優美なインド更紗やガラス絵、大衆文化を彩った民俗画、ヴァルマー・プリントと呼ばれる印刷物、現代イラストレーションなど、出品作品は立体・絵画・印刷物・写真など500点以上に及びます。また、こうした神々のイメージは、時代とともに表現される素材・技法・メディアが異なり、それを礼拝する人々の信仰のありようも変化してきました。
 本展では、これらの貴重な作品・資料を通して、インド文化の基盤となり、篤く信仰されてきたヒンドゥーの神々とその豊穣なる世界像をさまざまな角度から紹介します。

女性土偶 紀元前3000年頃 古代オリエント博物館蔵 女性の豊かな部分が強調されています。
女性土偶 紀元前3000年頃 古代オリエント博物館蔵 女性の豊かな部分が強調されています。
クリシュナ図金更紗 17-18世紀 平山郁夫シルクロード美術館蔵 金や銀の糸で刺繍された寺院を飾る布。本尊の「後ろの掛け物」という意味のピチュワーイーと呼ばれます。
クリシュナ図金更紗 17-18世紀 平山郁夫シルクロード美術館蔵 金や銀の糸で刺繍された寺院を飾る布。本尊の「後ろの掛け物」という意味のピチュワーイーと呼ばれます。
女性楽士に囲まれるクリシュナ 19世紀後半-20世紀前半 福岡アジア美術館蔵(黒田豊コレクション) ガラス板の裏側から描かれています。礼拝に使われました。
女性楽士に囲まれるクリシュナ 19世紀後半-20世紀前半 福岡アジア美術館蔵(黒田豊コレクション) ガラス板の裏側から描かれています。礼拝に使われました。
ボウワー・デーヴィー作 クリシュナと牛 1996-97年 福岡アジア美術館蔵 コンクリートの疑似壁に描かれています。本来は民家の土壁や床に描かれ、母から娘へ受け継がれてきました。
ボウワー・デーヴィー作 クリシュナと牛 1996-97年 福岡アジア美術館蔵 コンクリートの疑似壁に描かれています。本来は民家の土壁や床に描かれ、母から娘へ受け継がれてきました。
千花弁の蓮とヒンドゥーの神々 19世紀中ごろ 福岡アジア美術館蔵 カンタと呼ばれる刺し子布です。古くなったサリーなどの布を重ねて刺繍し、布団や敷物に使われました。この作品は特に豪華で、特別な日の儀礼の敷物として使われました。
千花弁の蓮とヒンドゥーの神々 19世紀中ごろ 福岡アジア美術館蔵 カンタと呼ばれる刺し子布です。古くなったサリーなどの布を重ねて刺繍し、布団や敷物に使われました。この作品は特に豪華で、特別な日の儀礼の敷物として使われました。
ラージャー・ラヴィ・ヴァルマー作 ガンガー女神の降下 20世紀前半 福岡アジア美術館蔵 20世紀前半、油絵の質感を忠実に再現できる高級石版画=オレオグラフが発達しました。
ラージャー・ラヴィ・ヴァルマー作 ガンガー女神の降下 20世紀前半 福岡アジア美術館蔵 20世紀前半、油絵の質感を忠実に再現できる高級石版画=オレオグラフが発達しました。
サラスヴァティ―(日本製マッチラベル) 1910年代-1920年代 黒田豊コレクション 明治から大正期に日本製のマッチはインドに盛んに輸出されました。そのパッケージも日本で制作されました。
サラスヴァティ―(日本製マッチラベル) 1910年代-1920年代 黒田豊コレクション 明治から大正期に日本製のマッチはインドに盛んに輸出されました。そのパッケージも日本で制作されました。
ヴィシュヌの10の化身 1920年代 福岡アジア美術館蔵(黒田豊コレクション) ヴィシュヌはヒンドゥー教三大神の一柱で世界の維持を担います。人間の世界に様々なアヴァターラー(化身。アヴァターの語源)で降臨し、善と悪のバランスを回復します。
ヴィシュヌの10の化身 1920年代 福岡アジア美術館蔵(黒田豊コレクション) ヴィシュヌはヒンドゥー教三大神の一柱で世界の維持を担います。人間の世界に様々なアヴァターラー(化身。アヴァターの語源)で降臨し、善と悪のバランスを回復します。
ラージャー・ラヴィ・ヴァルマ―作 ラクシュミー 20世紀前半 福岡アジア美術館蔵 乳海攪拌の末に現れた美しい女神。ヴィシュヌの妻となります。
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笛を吹くクリシュナ 20世紀前半 福岡アジア美術館蔵(黒田豊コレクション) 怪力の持ち主にして笛の名手、賢くていたずら好きのトリックスター、クリシュナ。ヒンドゥー神話の中でも人気の高い神様です。
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薬草の山を運ぶハヌマーン 20世紀前半 福岡アジア美術館蔵 「ラーマーヤナ」では、主人公のラーマ一行を助け、超絶的な能力で大活躍します。
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シヴァとパールヴァティとガネーシャ 20世紀前半 福岡アジア美術館蔵 ヒンドゥー教三大神の一柱シヴァは破壊と創造の神。その妻パールヴァティと象頭の息子、ガネーシャです。
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カーリー 20世紀前半 福岡アジア美術館蔵(黒田豊コレクション) 死と破壊の女神、カーリー。貞淑で優しいパールヴァティの別の姿ともされます。
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ムケーシュ・シン作 究極の征服者ラーヴァナ 2013年 作家蔵
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アビシェーク・シン作 永遠のガネーシャ 2018年 作家蔵
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ナタラージャ アビシェーク・シン作 シヴァ(ナタラージャ) 2017年 作家蔵
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