名称:「鈴木大拙展 Life=Zen=Art」ワタリウム美術館
会期:2022年7月12日(火)〜2022年10月30日(日)
※開催日が7月5日から12日に変更になりました。
会期中に一部展示替えあり
会場:ワタリウム美術館
時間:11:00〜19:00 (最終入場時間 19:00)
休館日:月曜日 ※7月18日(月・祝)、9月19日(月・祝)、10月10日(月・祝)は開館
観覧料:大人 1,500円
大人ペア 2,600円
学生(25歳以下)・高校生・70歳以上 1,300円
小・中学生 500円
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳の所持者および介護者(1名まで)は1,300円
※会期中、本人は何度でも展覧会へ入場できるパスポート制チケット(再入場時には、本人であることを確認できるものを要提示)
住所:〒150-0001東京都渋谷区神宮前3-7-6
TEL:03-3402-3001
URL:ワタリウム美術館
禅の教えを世界に広めた導師であり、精神と物質の差異を無化してしまう「霊性」という理念を提起して近代日本思想を刷新した鈴木大拙(1870-1966)。晩年、アメリカで講義を行う大拙のもとに、この後、現代音楽に革命をもたすジョン・ケージ、現代文学に革命をもたらす J・D・サリンジャーなどが集った。大拙の教えは、正真正銘、現代芸術の一つの源泉でもあった。それは決して偶然ではなかった。
大拙の生涯の伴侶となったビアトリスは、東洋思想に淵源する近代の総合宗教、神智学を信奉していた。神智学もまた、精神と物質の差異を無化してしまう「心」から、さまざまな感覚にしてイメージ、色彩にして形態が発生してくる様を具体的に説き、絵画の主題として「抽象」を選んだ表現者たちに甚大なインスピレーションを与えていた。「抽象」と東洋思想が何重にも交錯するなか、ヨーゼフ・ボイスの作品群が、ナムジュン・パイクの作品群が、続々と生み落とされていく。
それだけではない。高等中学校以来の盟友である西田幾多郎の哲学、互いに無名であった頃に書簡を交わした南方熊楠の生物学、自らの後継者と考えていた柳宗悦の民藝など、大拙からの影響は、グローバルとローカルという区別を超えて、あらゆる表現ジャンルの区別を超えて、きわめて巨大である。本展は、鈴木大拙からはじまる表現の系譜、その未知なる可能性を、さらに未来へと切り拓いていくための試みである。
鈴木大拙
仏教学者。本名、貞太郎。石川県金沢市生まれ。
東京帝国大学在学中、鎌倉円覚寺に参禅し、居士号「大拙」を受ける。1897年渡米、出版社に勤務。1909年帰国後、学習院、東京帝国大学講師、翌年、学習院教授となる。11 年にビアトリス・アールスキン・レーンと結婚。21 年大谷大学教授に就任。36年ロンドンでの世界信仰会議に出席。
49年-58 年、アメリカの大学やヨーロッパに赴き、大乗仏教思想とくに禅思想を講じる。英名D.T. Suzukiとして知られる。
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