名称:教シーズン展示「漫画家・山下和美展 ライフ・イズ・ビューティフル」世田谷文学館
会期:2022年7月30日(土)~9月4日(日)
会場:世田谷文学館 1階文学サロン
開館時間:10:00~18:00 (ミュージアムショップは17:30まで)
休館日:毎週月曜日 (ただし月曜日祝日の場合は開館、翌日休館)
料金:無料
主催:公益財団法人せたがや文化財団 世田谷文学館
特別協力:山下プロダクション
協力:講談社、集英社、ヴァニラ画廊
後援:世田谷区、世田谷区教育委員会
住所:〒157-0062東京都世田谷区南烏山1-10-10
TEL:03-5374-9111
URL:世田谷文学館
多彩な作風で幅広いファンを持つ漫画家・山下和美。代表作『天才 柳沢教授の生活』を人間愛に満ちた眼差しで30年にわたり描き続け、『不思議な少年』では時空を超越した存在を通して人間とは何かを問いかけてきました。人間の本質に迫ろうとする山下の探求心は、世界と断絶した山村を舞台に描いた長編『ランド』で新たな境地に至り、2021年、本作で第25回手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞します。
一方で山下はデビュー直後の作品から、人間が暮らし集う場所としての「家」にも並々ならぬこだわりを持って描いてきました。その思いは和を極めた数寄屋造りの自宅建設に結実し、完成に至る顛末を『数寄です!』『続・数寄です!』にコミックエッセイとして綴ります。2019年、世田谷区豪徳寺にある明治時代の洋館(旧尾崎邸)の解体計画を耳にした山下は、数寄屋の建築家らとともに保存のために動き出しました。そのドキュメントは『世田谷イチ古い洋館の家主になる』となり、さらに最新作『ツイステッド・シスターズ』でも同洋館をモデルにした館を舞台とするなど、「家」に重心を置いた山下作品は進化を続けています。
本展では、山下のライフワークである『天才 柳沢教授の生活』『不思議な少年』、『ランド』、そして世田谷の自宅と洋館にまつわる『数寄です!』『続・数寄です!』『世田谷イチ古い洋館の家主になる』『ツイステッド・シスターズ』の原画を展示。あわせて、柳沢教授のモデルとなった父と漫画家だった姉たちの資料や、デビュー前の作品も初公開。約150点の作品と資料により、山下和美の作品世界に迫ります。
山下和美
1959年、北海道小樽市生まれ。大学在学中の1979年にデビュー。主に少女マンガ誌で活躍していたが、1988年より経済学者の父をモデルにした『天才 柳沢教授の生活』を「モーニング」で連載して人気を博す。2001年、マーク・トウェインの小説から着想を得た『不思議な少年』を発表。2020年、約5年半連載していた『ランド』が完結。現在、『ツイステッド・シスターズ』を「モーニング」にて、『世田谷イチ古い洋館の家主になる』を「グランドジャンプ」にて連載中。
出品予定作品・資料
①『天才柳沢教授の生活』『不思議な少年』『ランド』『数寄です!』『続・数寄です!』『世田谷イチ古い洋館の家主になる』『ツイステッド・シスターズ』の原画約100点
②父・古瀬大六撮影の写真
③先に漫画家デビューしていた姉たちの作品
④学生時代に描いた漫画やイラスト
⑤『ランド』ネームほか創作資料
⑥手塚治虫文化賞受賞記念トロフィー
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