企画展「人だらけ-街の雑踏を見る-」中山道広重美術館

企画展「人だらけ-街の雑踏を見る-」中山道広重美術館

名称:企画展「人だらけ-街の雑踏を見る-」中山道広重美術館
会期:2022年7月28日(木曜日)から8月28日(日曜日)
休館日:毎週月曜日、8月12日(金)
場所:展示室1(1階)
開館時間:午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
観覧料:大人520円(420円) ※(  )内は20名以上の団体料金
   18歳以下無料、また本展会期中に限り同行の保護者も無料
   障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名まで無料
   毎週水曜日はフリーウエンズデー(観覧無料)
   毎週金曜日はフリーフライデー(観覧無料)
住所:〒509-7201岐阜県恵那市大井町176-1
TEL:0573-20-0522
URL:中山道広重美術館

歌川広重 「六十余州名所図会 江戸 浅草市」
大判錦絵 嘉永6年(1853)10月 当館蔵(吉村コレクション)
 標題の「浅草市」とは、毎年浅草寺に立つ歳の市のこと。この時期には仲見世に加えて、三宝や神棚といった神具、桶や籠などの日用品を商う臨時店舗が並びました。本図は、斜め上から市のさなかの浅草寺参道のにぎわいを捉えています。高く積まれた商品の横を多くの買い物客が擦り抜けながら思い思いに買い物を楽しんでいるようです。仁王門周辺では人が密集し、頭の部分しか見えません。年の瀬の風物詩ともいえる雑踏を描いた1枚です。

 何気なく目にした雑誌やSNSの写真を見て、「そこに行ってみたい」と思ったことが誰しも一度はあると思います。美しい自然の景色や美味しそうな料理など、旅情を誘う要素はいくつもありますが、多くの人でにぎわう風景もその要素の一つといえます。何が食べられるかよくわからないけれど、人がずらりと並んでいると食べたくなる。どんな場所かよくわからないけれど、多くの人が集まっていると行きたくなる気持ち。
 名所絵や街道絵には、時として江戸の人々のそういった気持ちや好奇心をくすぐるようなにぎわいが描き込まれました。市場でひしめき合いながら取引を行う商人たち、参道を押し合いへし合いしながら行き交う参拝客などは、街の活況を伝えています。
 本展では、100万都市とうたわれた江戸をはじめ、京都や大坂を中心とする上方や地方都市を舞台に人々が集まり、生き生きと商い、そして暮らす様子をご紹介します。また、宿場町の盛況ぶりや雨宿りなど、旅先での偶発的な出会いにもクローズアップします。

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