なつやすみの美術館12 妻木良三「はじまりの風景」和歌山県立近代美術館

なつやすみの美術館12 妻木良三「はじまりの風景」和歌山県立近代美術館

名称:なつやすみの美術館12 妻木良三「はじまりの風景」和歌山県立近代美術館
会期:2022年7月5日(火)–9月4日(日)
開館時間:9:30〜17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日 7月19日
   ※ただし、7月18日は開館
観覧料:一般 520円(410円)
   大学生 300円(260円)
   ※( )内は20名以上の団体料金
   ※高校生以下、65歳以上、障害者、県内に在学中の外国人留学生は無料
   ※7月23日、8月27日(毎月第4土曜日) は「紀陽文化財団の日」として大学生無料
   ※8月7日、9月4日(毎月第1日曜日)は入館無料
住所:〒640-8137 和歌山県和歌山市吹上1-4-14
TEL. 073-436-8690
URL:和歌山県立近代美術館

なつやすみの美術館12 妻木良三「はじまりの風景」和歌山県立近代美術館
なつやすみの美術館12 妻木良三「はじまりの風景」和歌山県立近代美術館
アンモナイトの化石(妻木良三さん採集)
アンモナイトの化石(妻木良三さん採集)

さまざまな美術の楽しみ方を体験する「なつやすみの美術館」シリーズ。12回目のゲストは、和歌山県湯浅町出身の美術家・妻木良三(1974‒)氏です。
妻木氏の作品には、波や雲、海岸や山を思い起こさせる柔らかなかたちが、主に鉛筆を用いて描き出されています。それらは具体的な情景というよりも、どこかであり/どこでもない、時間や場所の制限を超えて存在する原初的な世界への入口であるようにも感じられます。
こうした世界へのつながりを、妻木氏は日々ため池のほとりや浜辺を歩くなかで見つける化石や骨、ウニの殻など、さまざまな自然物のなかにも見出します。イメージの源泉としての自然と原初的な世界の共通点。妻木さんが見つけた「はじまりの風景」を和歌山県立近代美術館所蔵品とあわせて紹介します。

ウニやタコノマクラなどの標本(妻木良三さん採集)
ウニやタコノマクラなどの標本(妻木良三さん採集)
妻木良三《untitled》1998年 鉛筆、紙 個人蔵
妻木良三《untitled》1998年 鉛筆、紙 個人蔵
妻木良三《境現の襞 III》2006年 鉛筆・黒鉛・墨・アクリル絵具、紙 個人蔵
妻木良三《境現の襞 III》2006年 鉛筆・黒鉛・墨・アクリル絵具、紙 個人蔵
妻木良三《始景 I》2014年 鉛筆、紙 個人蔵
妻木良三《始景 I》2014年 鉛筆、紙 個人蔵
妻木良三《境景 II》2009‒2011年 鉛筆・アクリル絵具・ジェッソ、板 和歌山県立近代美術館蔵
妻木良三《境景 II》2009‒2011年 鉛筆・アクリル絵具・ジェッソ、板 和歌山県立近代美術館蔵
岸田劉生《『天地創造』より 欲望》1914年(1975年刷) 銅版、紙 和歌山県立近代美術館蔵
岸田劉生《『天地創造』より 欲望》1914年(1975年刷) 銅版、紙 和歌山県立近代美術館蔵
日和崎尊夫《詩画集『卵』より1. 見つめる・・・》1970年 木口木版、紙 和歌山県立近代美術館蔵
日和崎尊夫《詩画集『卵』より1. 見つめる・・・》1970年 木口木版、紙 和歌山県立近代美術館蔵
泉茂《輝 I》1972年 油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵
泉茂《輝 I》1972年 油彩、キャンバス 和歌山県立近代美術館蔵
妻木良三さん(アトリエにて)
妻木良三さん(アトリエにて)


◆ 妻木良三(つまきりょうぞう)
1974年生まれ。武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了。1998年より鉛筆による絵画を描き始める。東京での活動の後、2008年に和歌山県湯浅町に帰郷、自坊の本勝寺で僧職を務めながら研鑽を重ねる。主な個展に2011年「ZONE」(Onomachi α、和歌山)、2013年「幻標」(梅香堂、大阪)、2020年「穴に絵をならべる」(みなべ町海岸、和歌山)。また2006年「VOCA 展2006」(東京都美術館)、2007年「線の迷宮Ⅱ-鉛筆と黒鉛の旋律」(目黒区美術館)等に参加。1999年武蔵野美術大学卒業制作展三雲祥之助賞、2016年度和歌山県文化表彰文化奨励賞を受賞。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 特別展「鳥 ~ゲノム解析で解き明かす新しい鳥類の系統~」国立科学博物館
  2. 特別企画展「源氏物語とみやび」佐野市立吉澤記念美術館
  3. 「没後30年・ドアノーの愛したパリ ROBERT DOISNEAU展」何必館・京都現代美術館
ページ上部へ戻る