企画展「出雲と吉備」島根県立古代出雲歴史博物館

企画展「出雲と吉備」島根県立古代出雲歴史博物館

名称:企画展「出雲と吉備」島根県立古代出雲歴史博物館
会期:2022年10月7日(金)〜12月4日(日)
開館時間:10月7日~10月31日/9:00~18:00(最終入館は17時30分)
     11月2日~12月4日/9:00~17:00(最終入館は16時30分)
料金:一 般 :企画展 700円、常設展とのセット券 1010円
   大学生 :企画展 400円、常設展とのセット券 600円
   小中高生:企画展 200円、常設展とのセット券 300円
休館日:10月18日(火)、11月1日(火)
会場:島根県立古代出雲歴史博物館
住所:〒699-0701島根県出雲市大社町杵築東99-4
TEL:0853-53-8600
URL:島根県立古代出雲歴史博物館

【岡山県指定文化財】袈裟襷文銅鐸 岡山県勝央町念仏塚出土(津山郷土博物館蔵)
【岡山県指定文化財】袈裟襷文銅鐸 岡山県勝央町念仏塚出土(津山郷土博物館蔵)

 古代の出雲と吉備は、畿内と北部九州の中間にあって東西交通や対外交渉の窓口として重要な地域だったと考えられています。両地域に独自の文化や政治勢力が生まれた背景には、弥生時代後半に見られる相互の交流だけでなく、6世紀後半以降の地政学的な理由があったといえます。
 出雲と吉備は、弥生時代に他地域に先駆けて青銅器祭祀から弥生墳丘墓を舞台とする儀礼へ転換する地域として知られています。この儀礼で用いられる「特殊土器」の分布は、土器を考案した吉備周辺や出雲・大和とその周辺に限られることから、これらの地域は互いに交流を持ちながら独自の文化を発展させ、地域形成を進めていったと考えられます。
 一方、古墳時代後期以降は、朝鮮半島をめぐる東アジア情勢が緊迫化するなか、国家形成をおし進める倭王権にとって両地域はとりわけ重要な地域であったことが、記紀神話や伝承からも読み取ることができます。
 本展では、特徴ある二つの時代の出土品を中心に、出雲・吉備地域の形成や統合の過程、地域間交流や王権との関係性を紹介します。

【国宝】袈裟襷文銅鐸 雲南市加茂岩倉遺跡出土(文化庁保管)
【国宝】袈裟襷文銅鐸 雲南市加茂岩倉遺跡出土(文化庁保管)
龍形土製品 岡山県倉敷市矢部出土(倉敷埋蔵文化財センター蔵・写真提供 岡山県立博物館)
龍形土製品 岡山県倉敷市矢部出土(倉敷埋蔵文化財センター蔵・写真提供 岡山県立博物館)
彩文土器 岡山県百間川原尾島遺跡出土(岡山県教育委員会蔵・写真提供 岡山県古代吉備文化財センター)
彩文土器 岡山県百間川原尾島遺跡出土(岡山県教育委員会蔵・写真提供 岡山県古代吉備文化財センター)
【重要文化財】突線流水文銅鐸 岡山県高塚遺跡出土(岡山県教育委員会蔵・写真提供 岡山県立博物館)
【重要文化財】突線流水文銅鐸 岡山県高塚遺跡出土(岡山県教育委員会蔵・写真提供 岡山県立博物館)
【重要文化財】貨泉・棒状銅製品 岡山県高塚遺跡出土(岡山県教育委員会蔵・写真提供 岡山県立博物館)
【重要文化財】貨泉・棒状銅製品 岡山県高塚遺跡出土(岡山県教育委員会蔵・写真提供 岡山県立博物館)
【岡山県指定文化財】特殊器台 岡山県中山遺跡出土(真庭市教育委員会蔵)
【岡山県指定文化財】特殊器台 岡山県中山遺跡出土(真庭市教育委員会蔵)
【重要文化財】楯築神社弧帯文石 複製品(岡山県立博物館蔵)
【重要文化財】楯築神社弧帯文石 複製品(岡山県立博物館蔵)
吉備系特殊土器 出雲市西谷3号墓出土(島根大学考古学研究室蔵・写真提供 出雲弥生の森博物館)
吉備系特殊土器 出雲市西谷3号墓出土(島根大学考古学研究室蔵・写真提供 出雲弥生の森博物館)
【重要文化財】金銅冠 出雲市上塩冶築山古墳出土(出雲弥生の森博物館蔵)
【重要文化財】金銅冠 出雲市上塩冶築山古墳出土(出雲弥生の森博物館蔵)
装身具 岡山県岩田14号墳出土(赤磐市教育委員会蔵)
装身具 岡山県岩田14号墳出土(赤磐市教育委員会蔵)
陶棺(蓋) 岡山県こうもり塚古墳出土(総社市蔵・写真提供 岡山県古代吉備文化財センター)
陶棺(蓋) 岡山県こうもり塚古墳出土(総社市蔵・写真提供 岡山県古代吉備文化財センター)
【岡山県指定文化財】金銅製鏟(さん) 岡山県大谷1号墳出土(真庭市教育委員会蔵)
【岡山県指定文化財】金銅製鏟(さん) 岡山県大谷1号墳出土(真庭市教育委員会蔵)
陶棺 岡山県定北古墳出土(真庭市教育委員会蔵)
陶棺 岡山県定北古墳出土(真庭市教育委員会蔵)
木簡「美作国勝田郡和気郷輸調鉄壱連」複製品 平城宮跡出土(津山郷土博物館蔵)
木簡「美作国勝田郡和気郷輸調鉄壱連」複製品 平城宮跡出土(津山郷土博物館蔵)

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ページ上部へ戻る