名称:「江戸の書画―うつすしごと」成田山書道美術館
会期:令和4年10月22日(土)-12月18日(日)
休館日:月曜日
成田山公園紅葉まつりに伴い11月19日(土)、20日(日)は入館無料
開館時間:9時-16時(最終入館は15時半)
入館料:大人500(350)円 高・大学生300(200)円 中学生以下無料
※( )内は20名以上の団体料金
主催・会場:成田山書道美術館
住所:〒286-0023千葉県成田市成田640 成田山公園内
TEL:0476-24-0774
URL:成田山書道美術館
書にしても絵にしても、そのいとなみの中心は「うつす」ことと言えるでしょう。古人の名跡を臨書し、父祖や師の筆跡を手本に学ぶ。風景や人物、花鳥、身辺の出来事を描き留める。うつすことは学習であり、時間や距離を超えた伝達を可能にする記録であると同時に、書き手、描き手の意志を伴った創造的な活動でもあります。写したり搨したりすることによって、持ち運ぶことのできない景色や、秘筺に収まる名品を見ることができます。つまり、写し搨すことで、移し遷すことが可能になるのです。
江戸時代になると、書においては法帖の輸入と制作が盛んになって、日中古今の名筆を搨した墨帖が大量に出版されました。絵では四条円山派のように写生を重視する姿勢が確立されるとともに、花鳥などの図譜もたくさん編まれます。塙保己一の『群書類従』や松平定信の『集古十種』のような歴史や博物、文学などの類従も盛んに行われているように、江戸時代は、「うつす」時代といってもいいかもしれません。
この展覧会では、江戸の能書や文人、絵師たちの写す仕事の一端を切り取って紹介したいと思います。
主な出品作品
酒井抱一「大蚊図賛」 一幅
徳川家康「模写本藤原定家筆熊野懐紙」 一幅
森川竹窓編『集古浪華帖』 五冊
貫名菘翁「臨黄道周書幅」 一幅
市河米庵編『小山林堂書画文房図録』 十冊
良寛「臨秋萩帖」 一幅
横山華山「清見寺富士図」 一幅
中村芳中「鷺図」 一幅
狩野一信「力士図」 一幅
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