「伊東久重御所人形展―都のにぎわい―」セイコーハウス銀座ホール

「紫陽花」径12㎝(上) 「四季草花飾台」高さ18㎝(下) 四季の草花の飾台に紫陽花を 華やかに彩色をほどこしました

名称:「伊東久重御所人形展―都のにぎわい―」セイコーハウス銀座ホール
会期:2023年1月12日(木) ~ 2023年1月22日(日)
開館時間:10:30~19:00(最終日は17:00まで)
会場:セイコーハウス銀座 6階 セイコーハウス銀座ホール
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:セイコーハウス銀座ホール

「蓮の御子」高さ30㎝
蓮の花に愛らしい子が宿っています
「蓮の御子」高さ30㎝ 蓮の花に愛らしい子が宿っています

京都で代々御所人形を制作している有職御人形司・十二世伊東久重さんによる、和光では3年ぶり13回目の個展を開催いたします。
白い肌、三頭身が特徴の御所人形。一子相伝で継承される伊東家の御所人形は、いずれも三十年以上乾燥させた桐で原型を彫り、牡蠣の貝殻の白い部分をすりつぶした胡粉を、五十回以上塗り重ねて磨き上げます。気が遠くなるほどの丹念な手作業が、人形の肌に真珠のような輝きをもたらします。
明和4(1767)年に初代が後桜町天皇から名を賜って以来、朝廷の御用を代々承ってきた伊東家には「当主は先祖のつくったものを修理できなくてはならない」という家訓があります。
伊東さんがあるとき、祖父に「品格はどうしたら出る?」と尋ねたところ、「思いやりを持って人に接し、謙虚でいれば、自ずと備わる」と答えられたそうです。今でもその言葉を心に留められて、この長い伝統の技法を受け継ぎつつ、独自の創意工夫を加え、芸術性の高い作品を発表し続けていらっしゃいます。
今回の展覧会テーマは「都のにぎわい」。街(まち)の賑わいに心躍らせる、愛らしさの中にも品格が感じられる御所人形たちが集います。人形のほかにも木地肌に幾重にも胡粉を塗り重ね、その上に彩色する「胡粉高盛金彩絵」技法による飾筥や額装などの作品も出展され、さらに十三世嗣・伊東庄五郎さんの作品を加えての約60点を展開致します。
「暗い世の中が少しでも明るくなるように」伊東さんの心が込められた、京の雅を感じられる御所人形の世界をぜひこの機会にご高覧下さい。

「御立」高さ 総高 28㎝
行列の先頭で号令をかける凛々しい子
「御立」高さ 総高 28㎝ 行列の先頭で号令をかける凛々しい子
「好日」高さ25㎝
うれしいことがありました。
「好日」高さ25㎝ うれしいことがありました。
「雅」高さ31㎝
宮参り 今日は嬉しい晴れ姿
「雅」高さ31㎝ 宮参り 今日は嬉しい晴れ姿

伊東久重
1944年有職御人形司・伊東家の長男として京都に生まれる
   同志社大学在学中より本格的に人形制作の道に入る
1978年十二世 伊東久重を継承
1984年和光にて個展(87・89・94・97・2000・03・06・09・11・15・20年)
1985年科学万博―つくば’85にて「十二世伊東久重展」(日本政府主催)
2000年美術館「えき」KYOTO にて「十二世伊東久重展」(京都新聞社主催)
2004年ウイーンにて「伝統と技の美・十二世伊東久重御所人形展」
2005年海峡ミュージアムにて「十二世伊東久重展」(北九州市主催)
2009年佐川美術館にて「十二世伊東久重御所人形展」(読売新聞社主催)
2010年北村美術館四君子苑にて「有職御人形司十二世伊東久重作品展」
2018年篤志家により静岡県長泉町に「十二世伊東久重美術館」開設
   京都髙島屋にて「十二世伊東久重の世界」(朝日新聞社、京都新聞社共催)
   マドリードにて「十二世伊東久重展」(伊東久重美術館主催)
2019年日本橋髙島屋S.C.にて「十二世伊東久重の世界」(朝日新聞社主催)
現在一般財団法人 伝統文化保存協会理事長

「紫陽花」径12㎝(上) 「四季草花飾台」高さ18㎝(下) 四季の草花の飾台に紫陽花を 華やかに彩色をほどこしました
「紫陽花」径12㎝(上) 「四季草花飾台」高さ18㎝(下) 四季の草花の飾台に紫陽花を 華やかに彩色をほどこしました

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