「開店90年記念 薩摩焼 十五代 沈壽官展」日本橋高島屋S.C.(本館)

薩摩六種彫筒形香爐 H17.7×W12.0cm

名称:「開店90年記念 薩摩焼 十五代 沈壽官展」日本橋高島屋S.C.(本館)
会期:1月10日(火)→16日(月)
会場:本館6階 美術画廊
住所:〒103-6190東京都中央区日本橋 2-5-1
TEL:03-3246-4310 本館6階 美術画廊(直通電話)
URL:日本橋高島屋S.C.(本館)

このたび日本橋高島屋では、開店90年の特別記念の展覧会として、「薩摩焼 十五代 沈壽官展」を初開催いたします。
400年以上前、朝鮮半島から海を渡り薩摩の地で藩命を受けた技術者(陶工)たちは、苦心の末に薩摩焼を生み出しました。
その中心的な役割を果たしてきたのが沈家です。島津家の庇護のもと研鑽を重ね、さらに時代の変化の中においても各代の技術は革新を続け、十二代の時には「透かし彫り」「錦絵」が取り入れられ、十五代 沈壽官氏の作品へ一子相伝の技は継承されています。
1959年鹿児島に生まれた十五代は、京都府立陶工高等技術専門校ならびにイタリア国立美術陶芸学校ファエンツァ校専攻科にて陶芸を学び、歴代に脈々と受け継がれてきた確かな技術を更に磨き上げてきました。
その後1999年に十五代 沈壽官を襲名してからは、日々自問自答を繰り返しながら、「今」の薩摩焼の制作に励んでいます。
象牙を思わせる温かく格調高い白に、きめ細やかな貫入が入った「白薩摩」は藩主である島津候の調度品や朝廷への献上品として格別に珍重され、のびやかな土味の力強さの中にも侘び寂を感じられる「黒薩摩」は広く多くの民衆に愛されてきました。
今、人類はさまざまな難しい問題に向き合って生きています。
時代の転換期を乗り越えてきた沈家、そのアイデンティティを胸に薩摩の土と継承される技術を受け継ぎ、自然を愛し、人への想いあふれる十五代 沈壽官氏の新作を一堂に展観いたします。
ぜひこの機会にご高覧賜りますようお願い申しあげます。

薩摩六種彫筒形香爐 H17.7×W12.0cm
薩摩六種彫筒形香爐 H17.7×W12.0cm

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