展覧会・博物館・美術館・記念館

名称：「美濃様様—やきものの今－」セイコーハウス銀座ホール
会期：2023年1月26日(木) ～ 2023年2月5日(日)
会場：セイコーハウス銀座 6階　セイコーハウス銀座ホール
開館時間：10：30-19：00　最終日は17：00まで
住所：〒104-8105　中央区銀座4丁目5-11
TEL：(03)3562-2111(代表)
URL：セイコーハウス銀座ホール

岐阜県の多治見市、土岐市、瑞浪市、可児市といった、いわゆる東濃地方で作られている焼き物が「美濃焼」です。
志野、織部、瀬戸黒、黄瀬戸といった桃山陶に代表される美濃の陶芸。伝統を脈々と受け継ぎながらも、常に新しいものを生み出そうとする精神がこの地で作陶を続けている現代の陶芸家たちにも息づいています。
古の名品から多くを学びながら、独自の格調高い青磁を制作する伊藤秀人さん。
手びねりと炭化焼成の技法による、静謐な心象風景を表現する打田 翠さん。
美濃焼の芯ともいえる桃山陶を穴窯焼成にて追求する加藤亮太郎さん。
鋳込み成形を駆使し、現代のプリミティブ表現を探求する松永圭太さん。
時代の変化に寄り添い、新しい風を取り入れることを厭わない、しなやかな心。
伝統的なうつわからオブジェ作品に至るまで、個々の表現形態を取りながらここに集う四人の精鋭たちの作品には、時代を切り拓く不屈の精神が宿っています。
今展は、美濃陶の今を体現する陶芸家たちの力作80余点が一堂に会するまたとない機会となることでしょう。

伊藤 秀人 (いとう・ひでひと)
1971年岐阜県多治見市生まれ
1991年多治見市陶磁器意匠研究所修了
2014年第61回日本伝統工芸展 宮内庁買上げ
　　　アートフェア東京/個展 (しぶや黒田陶苑)
　　　近代工芸と茶の湯Ⅱ(東京国立近代美術館工芸館)
2018年青の時代 (益子陶芸美術館)
2017年度 日本陶磁協会賞受賞
2021年Classical Dignity Contemporary Beauty: Ito Hidehito (Joan B Mirviss Ltd. NY)
2022年未来へつなぐ陶芸―伝統工芸のチカラ展(国立工芸館、他巡回）
　　ホモ・ファーベルの断片 —人とものづくりの未来―(愛知県陶磁美術館)
現在　岐阜県多治見市で制作

打田 翠 (うちだ・みどり)
1983年兵庫県神戸市生まれ
2005年大阪芸術大学工芸学科陶芸コース卒業
2007年多治見市陶磁器意匠研究所修了
2011年壁面作品制作(社会福祉法人 養楽福祉会)
2012年MINO CERAMICS NOW (岐阜県現代陶芸美術館)
2014年ART CERAM(フランス)
　　　世界とつながる本当の方法 みて・きいて・かんじる陶芸 (岐阜県現代陶芸美術館)
2021年土からはじまる(とうしん美濃陶芸美術館)
　　　笠間陶芸大賞展(茨城県陶芸美術館)
2022年とうしん美濃陶芸美術館永年保存作品として収蔵
現在　岐阜県瑞浪市で制作

加藤 亮太郎 (かとう・りょうたろう)
1974年岐阜県多治見市生まれ
2000年京都市立芸術大学大学院陶磁器専攻修了
2012年越後妻有アートトリエンナーレ
2014年パラミタ陶芸大賞展
2015年幸兵衛窯八代目を継承
2016年幸兵衛窯歴代展(古川美術館)
　　　PANK工芸（樂翠亭美術館、茨城県陶芸美術館）
2018年融合する工芸（和光ホール）
　　　興福寺中金堂落慶法要にて千宗屋師による献茶道具として
　　　奈良三彩天目を制作
2019年幸兵衛窯歴代展（とうしん美濃陶芸美術館）
2021年岐阜県芸術文化奨励受賞
現在、岐阜県多治見市で制作

松永 圭太 (まつなが・けいた)
1986年岐阜県多治見市生まれ
2010年名城大学建築学科 卒業
2013年多治見市陶磁器意匠研究所 修了
　　　高岡クラフト コンテンポラリークラフト グランプリ
2014年第22回テーブルウェア大賞 唐澤昌宏審査員賞
　　　第70回金沢市工芸展 金沢市長奨励賞
　　　伊丹国際クラフト展 奨励賞(光陽社賞)
2016年第24回テーブルウェア大賞佳作
　　　第72回金沢市工芸展 金沢市工芸協会会長奨励賞校
　　　金沢卯辰山工芸工房修了
2019年滋賀県立陶芸の森にて滞在制作
　　　カリフォルニア州立大学ロングビーチ校にて滞在制作
現在岐阜県土岐市で制作