「掘り出された祈り 考古学からみた筑前・筑後のキリシタン」西南学院大学博物館

「掘り出された祈り 考古学からみた筑前・筑後のキリシタン」西南学院大学博物館

名称:「掘り出された祈り 考古学からみた筑前・筑後のキリシタン」西南学院大学博物館
会期:2023年1月23日(月)~3月11日(土)
休館:日曜日
入館料:無料
主催:西南学院大学博物館
後援:福岡市 福岡市教育委員会 (公財)福岡市文化芸術振興財団
協力:朝倉市秋月博物館 臼杵市教育委員会 大分県立埋蔵文化財センター 大分市歴史資料館 大野城市教育委員会 九州大学附属図書館 (公財)北九州市芸術文化振興財団埋蔵文化財調査室 久留米市 久留米市教育委員会 神戸市立博物館 水鏡天満宮 大刀洗町教育委員会 福岡市 福岡市博物館 福岡市埋蔵文化財センター 南島原市 龍光山円清寺
住所:〒814-8511福岡県福岡市早良区西新3-13-1
TEL 092-823-4785
FAX 092-823-4786
URL:西南学院大学博物館

「掘り出された祈り 考古学からみた筑前・筑後のキリシタン」西南学院大学博物館
「掘り出された祈り 考古学からみた筑前・筑後のキリシタン」西南学院大学博物館

 1549(天文18)年、イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルによって日本にキリスト教が伝来した。1551(天文20)年には、大友義鎮(宗麟)によって豊後府内でキリスト教の布教が許可され、1554年(天文23)年には教会用地が与えられた。また、当時、事実上大友氏の勢力圏であった博多においても、1557(弘治3)年に教会用地が与えられており、布教活動がはじまったとされる。その後、博多のほかに久留米や秋月にも教会が建てられ、宣教師らが活動を行っており、筑前・筑後でのキリシタンの様子を示す遺物(「キリシタン遺物」)が福岡県内の各地から出土している。
 本展覧会は、おもに福岡県内の遺跡から出土したキリシタン遺物をもとに、筑前・筑後のキリシタンの実態について紹介するものである。また、九州におけるキリスト教布教の一大拠点であった豊後(大分県の一部)や、島原・天草一揆の舞台となった肥前原城(長崎県南島原市)において出土したキリシタン遺物についても扱い、周辺地域でのキリスト教受容の状況や、筑前・筑後のキリシタンに与えた影響などについて紹介したい。
展示
Ⅰ キリスト教のおとずれ
〈主な展示資料〉
 ローマ教皇グレゴリオ13世伝』 1596年/ローマ(イタリア)/マルコ・アントニオ・チャッピ/版本/大分市歴史資料館蔵
 府内型メダイ(展示は複製品) 原資料:16世紀後半/中世大友府内町跡(大分県大分市)/鉛/大分県立埋蔵文化財センター蔵(複製:西南学院大学博物館蔵)
 「INRI」銘入り石造物 16世紀後半~17世紀初頭/下藤地区キリシタン墓地(大分県臼杵市)/凝灰岩/臼杵市教育委員会蔵
Ⅱ 筑前・筑後におけるキリスト教の伝播 ★は初公開資料
〈主な展示資料〉
 マリアとキリストのメダイ(展示は複製品) 原資料:16世紀後半/博多遺跡群(福岡県福岡市)/鉛・錫/福岡市埋蔵文化財センター蔵(複製:朝倉市秋月博物館蔵)
 北九州市指定文化財 メダイ 16世紀後半/黒崎城跡(福岡県北九州市)/鉛・錫/北九州市教育委員会蔵
 十字架 17世紀か/瑞穂遺跡(福岡県大野城市)/銅地銀箔貼り金渡金か/大野城市教育委員会蔵
 罪標付十字架浮文軒丸瓦 17世紀初頭/秋月城跡(福岡県朝倉市)/軒丸瓦/朝倉市秋月博物館蔵
 ロザリオ玉 17世紀初頭/久留米城下町遺跡第2次調査(両替町遺跡)(福岡県久留米市)/ガラス/久留米市教育委員会蔵
 大刀洗町指定文化財 『邪宗門一件口書帳』 1868(明治元)年/福岡県三井郡大刀洗町/伝 老松神社〔写〕/竪帳(半紙本)、紙本墨書/大刀洗町教育委員会蔵Ⅲ 島原・天草一揆 受難へ
〈主な展示資料〉
 十字架 17世紀初頭/原城跡(長崎県南島原市)/鉛/南島原市教育委員会蔵
 ロザリオ珠 17世紀初頭/原城跡(長崎県南島原市)/ガラス/南島原市教育委員会蔵
 原城包囲御陣型図(天草城責図)(複製) 原資料:江戸時代/制作地不詳/制作者不詳/紙本着色/個人蔵(寄託:南島原市教育委員会蔵、複製:西南学院大学博物館蔵)

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