「没後190年 木米」サントリー美術館

「没後190年 木米」サントリー美術館

名称:「没後190年 木米」サントリー美術館
期間: 2023年2月8日(水)〜2023年3月26日(日)
   ※作品保護のため、会期中展示替を行います
   ※会期は変更の場合があります。最新情報は美術館の公式サイトでご確認ください
会場:サントリー美術館
時間:10:00〜18:00
   ※金・土および2月22日(水)、3月20日(月)は20:00まで開館
   ※いずれも入館は閉館の30分前まで
休館日:火曜日 ※ただし3月21日は18:00まで開館
観覧料:一般 1,500円(1,300円)
   大学・高校生 1,000円(800円)
   中学生以下無料
   ※( )内は前売料金
   ※サントリー美術館受付、サントリー美術館公式オンラインチケット、ローソンチケット、セブンチケットにて取扱
   ※前売券の販売は11月30日(水)から2月7日(火)まで
   ※サントリー美術館受付での販売は開館日のみ
   【あとろ割】国立新美術館、森美術館の企画展チケット提示で100円割引※割引適用は一種類まで(他の割引との併用不可)
住所:〒107-8643東京都港区赤坂9-7-4 東京ミッドタウン ガレリア3F
TEL:03-3479-8600
URL:サントリー美術館

重要文化財 染付龍濤文提重 木米 一具 江戸時代 19世紀 東京国立博物館 Image: TNM Image Archives【通期展示】
重要文化財 染付龍濤文提重 木米 一具 江戸時代 19世紀 東京国立博物館 Image: TNM Image Archives【通期展示】

江戸時代後期の京都を代表する陶工にして画家である文人・木米(もくべい 1767~1833)は、京都祇園の茶屋「木屋」に生まれ、俗称を「八十八」と言います。木屋あるいは氏の「青木」の「木」と、八十八を縮めた「米」に因んで「木米」と名乗りました。また、中年に耳を聾したことに由来する「聾米」のほか、「龍米」「九々鱗」「青來」「百六山人」「古器觀」などの号があります。
木米は、30代で中国の陶磁専門書『陶説』に出会い、これを翻刻しつつ本格的に陶業に打ち込みました。その作品は、優れた煎茶器から茶陶まで、多岐にわたります。熱心な古陶磁研究を土台に広い視野をもち、古今東西の古陶磁の美と美を、因習を越えて結びつけ新しい美をひらいていく創造性が木米のやきものにはあらわれています。
一方、木米がとりわけ50代後半から精力的に描いた絵画は、清らかで自由奔放な作風が魅力的です。その多くは友人への贈り物とした山水図であり、交友関係や木米自身の人柄を想像しながら鑑賞すると、より一層味わい深く感じられます。
さて、文人・木米を知る上で欠かせないものは、その壮大な遺言でしょう。「これまでに集めた各地の陶土をこね合わせ、その中に私の亡骸を入れて窯で焼き、山中に埋めて欲しい。長い年月の後、私を理解してくれる者が、それを掘り起こしてくれるのを待つ」と言ったと伝わります(田能村竹田『竹田荘師友画録』)。
本展では、当時の文人たちが憧れた木米の個性あふれる屈指の名品を一堂に紹介します。木米の陶磁、絵画、交友を通して、その稀有な生涯と木米芸術の全貌に触れる貴重な機会となります。
◆ 文人とは?
木米が生きた時代の日本における「文人」は、中国の文人の詩書画三絶の世界に憧れをもち、中国の学問や芸術の素養を身に付けた人々です。彼らは独自の文人ネットワークを構築して活発に交流し、お互いの個性を尊重しながら思い思いに文人としての生き方を追求しました。

染付輪花形浙江名勝図皿 木米 一枚 文化6年(1809) 個人蔵【通期展示】
染付輪花形浙江名勝図皿 木米 一枚 文化6年(1809) 個人蔵【通期展示】
三彩鉢 木米 一口 文化4~5年(1807~1808) サントリー美術館【通期展示】
三彩鉢 木米 一口 文化4~5年(1807~1808) サントリー美術館【通期展示】
紫霞風爐 木米 一基 文政7年(1824) 個人蔵【通期展示】
紫霞風爐 木米 一基 文政7年(1824) 個人蔵【通期展示】
金襴手花鳥文煎茶碗 木米 五口 江戸時代 19世紀 早稲田大学會津八一記念博物館(富岡重憲コレクション)【通期展示】
金襴手花鳥文煎茶碗 木米 五口 江戸時代 19世紀 早稲田大学會津八一記念博物館(富岡重憲コレクション)【通期展示】
木米喫茶図 田能村竹田 一幅 文政6年(1823) 個人蔵【展示期間:2/8~2/27】
木米喫茶図 田能村竹田 一幅 文政6年(1823) 個人蔵【展示期間:2/8~2/27】
木米喫茶図(部分) 田能村竹田 一幅 文政6年(1823) 個人蔵【展示期間:2/8~2/27】
木米喫茶図(部分) 田能村竹田 一幅 文政6年(1823) 個人蔵【展示期間:2/8~2/27】
雲華上人宛書状 木米 一幅 江戸時代 19世紀 個人蔵【展示期間:3/1~3/26】
雲華上人宛書状 木米 一幅 江戸時代 19世紀 個人蔵【展示期間:3/1~3/26】
聴濤図 木米 一幅 文政9年(1826) 公益財団法人脇村奨学会【展示期間:2/8~2/27】
聴濤図 木米 一幅 文政9年(1826) 公益財団法人脇村奨学会【展示期間:2/8~2/27】
重要美術品 化物山水図 木米 一幅 文政12年(1829) 個人蔵【展示期間:3/1~3/26】
重要美術品 化物山水図 木米 一幅 文政12年(1829) 個人蔵【展示期間:3/1~3/26】
重要文化財 兎道朝潡図 木米 一幅 江戸時代 19世紀 個人蔵【展示期間:3/1~3/26】
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