コレクション展「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」国立国際美術館

コレクション展「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」国立国際美術館

名称:コレクション展「コレクション2 特集展示:メル・ボックナー」国立国際美術館
会期:2023年2月4日(土)〜5月21日(日)
会場:国立国際美術館 地下2階展示室
住所:大阪府大阪市北区中之島4-2-55
開館時間:10:00〜17:00(金・土曜日は20:00まで)
※入場は閉館30分前まで
休館日:月曜日(5月1日(月)は開館)
観覧料:一般 430円 ほか
住所:〒530-0005大阪府大阪市北区中之島4-2-55
TEL:06-6447-4680
URL:国立国際美術館

メル・ボックナー 《プリマー(ピタゴラスの定理についての黙想)》 1973年 国立国際美術館蔵
© Mel Bochner
メル・ボックナー 《プリマー(ピタゴラスの定理についての黙想)》 1973年 国立国際美術館蔵 © Mel Bochner

国立国際美術館は、昨年度アメリカのコンセプチュアル・アートを代表するアメリカ人作家メル・ボックナーの重要作品の一つ《セオリー・オブ・スカルプチャー(カウンティング)&プライマー》を収集しました。この新たな収蔵作品に当館コレクションから日本人作家—荒川修作、河原温、高松次郎等の作品を加え、コンセプチュアル・アートについて考えてみたいと思います。
メル・ボックナー(1940- )は、その60年近くにわたるキャリアの中で、コンセプチュアル・アートの中心的存在として、彫刻、インスタレーション、絵画、ドローイング、写真など様々な媒体を用いて作品を制作してきました。今回当館が新たに収蔵した作品は、とりわけ「彫刻」の根底にある基礎的な概念に対する作家の探究心の全てが表現されており、またドローイング作品においては、ドローイングの厳格な定義に挑戦しながらドローイングとは何かを常に問いかけるボックナーの特筆すべき一点と評されています。
あわせて当館の収蔵作品から、荒川修作、河原温、高松次郎等の同時代に活躍した日本人作家による作品も紹介いたします。
[メル・ボックナー]
1940年、米国ピッツバーグ生まれ、現在ニューヨークを拠点に活動。
1966年、ニューヨークのビジュアル・アーツ・スクール・ギャラリーで最初の展覧会を開催し《必ずしも芸術として見られる必要のないワーキング・ドローイングとそのほかの視覚的なもの》(豊田市美術館蔵)というゼロックスコピーによるアーティスト・ブックを発表。この展覧会は最初のコンセプチュアル・アートによる展覧会として位置付けられている。初期作品では、ソル・ルウィット、エヴァ・ヘス、ロバート・スミッソンといった1960年代に登場したアーティスト等と同様、合理的なシステム(数字、計測、定義)を用いて、存在の非合理性や暫定的な在り方の探求に関心を寄せている。またこの頃より多くの理論的著作も記している。近年では、言語の視覚的表現におけるイメージと意味の相互関係を探るみずみずしい絵画的実践によっても知られている。

メル・ボックナー 《セオリー・オブ・スカルプチャー(ピタゴラスの定理についての黙想)》 1969-72年 国立国際美術館蔵
© Mel Bochner
メル・ボックナー 《セオリー・オブ・スカルプチャー(ピタゴラスの定理についての黙想)》 1969-72年 国立国際美術館蔵 © Mel Bochner
メル・ボックナー 《プリマー(四つ、四つ、四つ、四つ)》 1973年 国立国際美術館蔵
© Mel Bochner
メル・ボックナー 《プリマー(四つ、四つ、四つ、四つ)》 1973年 国立国際美術館蔵 © Mel Bochner
メル・ボックナー 《セオリー・オブ・スカルプチャー(引用)》 1969-72年 国立国際美術館蔵
© Mel Bochner
メル・ボックナー 《セオリー・オブ・スカルプチャー(引用)》 1969-72年 国立国際美術館蔵 © Mel Bochner
メル・ボックナー 《セオリー・オブ・スカルプチャー(五つの石/四つの間)》 1969-72年 国立国際美術館蔵 © Mel Bochner
メル・ボックナー 《セオリー・オブ・スカルプチャー(五つの石/四つの間)》 1969-72年 国立国際美術館蔵 © Mel Bochner

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 津田友子 「記憶は動く」白白庵
  2. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  3. 《万葉》油彩、1991年
ページ上部へ戻る