「向井良吉と建畠覚造 抽象彫刻のレッスン」ときわ湖水ホールアートギャラリー
名称:「向井良吉と建畠覚造 抽象彫刻のレッスン」ときわ湖水ホールアートギャラリー
会期:2023年1月28日(土)~2023年3月5日(日)
開館時間:10:00 〜 16:00
休館日:火曜日
年末年始休館(12月29日~1月1日)
入場料:無料
会場:ときわ湖水ホールアートギャラリー
住所:〒755-0001 山口県宇部市大字沖宇部254番地
TEL:0836-54-0551
URL:ときわ湖水ホールアートギャラリー
建畠覚造(1919-2006)と向井良吉(1918-2010)は20世紀後半になって日本で大きく展開する抽象彫刻を牽引した彫刻家です。二人は、半世紀にわたり、日本の彫刻界をリードしてきました。全国的に野外彫刻が広まる契機となった「第1回宇部市野外彫刻展」(1961年)にも、ともに参加しています。
しかしながら、同じ抽象彫刻とはいえ、二人の作風は大きく異なっています。エッジの明確な幾何学形態を軸とする建畠と、ラインを複雑に絡み合わせることでかたちを生みだす向井。分析的な造形思考によって素材をコントロールする建畠と、偶然性を許容しながら素材のもつ力を引き出す向井。タイトルのつけ方も、即物的な建畠と詩的な向井といった具合に対照的です。
この展覧会では、1980年代以降のものを中心に、対照的な二人の作品を比較することで、抽象彫刻の見方・考え方を紹介します。こうした二つの傾向は、二人の作品だけでなく、日本の多くの抽象彫刻にも当てはまるものです。そのため、宇部市をはじめ、日本の野外彫刻の多くを占める抽象彫刻を見る際のヒントにもなるでしょう。建畠と向井は東京美術学校の同級生であり、長年にわたり行動美術協会彫刻部を一緒に育てていった盟友でした。しかし、意外にも、生前にこうした二人展が開催される機会はありませんでした。「彫刻のまち宇部」で、二人の業績を中心に、20世紀後半の日本の彫刻の歩みについて思いをはせていただければ幸いです。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。