名称:第92回企画展「守屋とイタリア」大垣市守屋多々志美術館
会期:2023年1月14日〜2023年3月12日
会場:守屋多々志美術館
入場料:一般 300円(団体20人以上 半額150円) ※一般入館券(個人)のみpaypayでのお支払いが可能です。
18歳未満 無料 (18歳に達する日以後の最初の3月31日までの間を含む)
※入館時に生徒手帳等をご提示ください。
市内在住65歳以上 無料
※入館時に運転免許書、健康保険証等確認できるものをご提示ください。
身体障害者手帳、療育手帳及び精神障害者保健福祉手帳の所持者並びに当該所持者の介護者 無料
※入館時に手帳をご提示ください。
通訳案内士の資格を有する者が外国人に同行して通訳業務を行うため入場する場合 無料
※入館時に通訳案内士登録証をご掲示ください。
当館、大垣城、郷土館、奥の細道むすびの地記念館の四館共通券は一般 600円 (団体20人以上 半額300円)
開館時間:9時~17時
休館日:毎週火曜日・2月13日(月)・2月24日(金)
住所:〒503-0887岐阜県大垣市郭町2-12
TEL:0584-81-0801
URL:大垣市守屋多々志美術館
この企画展は、日本と海外の交流をテーマに描いた歴史画を中心に、守屋の愛したイタリアのスケッチやイタリア古画模写を展示します。
戦後の混乱がやっと落ち着いてきた昭和29年(1954)、守屋は難関の総理府留学生試験に合格し少年の頃からの夢のイタリア留学を42歳にして実現しました。この留学の目的は古代ローマや中世イタリアの古画の研究でした。師の前田青邨に「眺めるだけでなく自身の手で紙の上に模写することによってその作品の良さが解り、日本画の伝統的な基本技術を体得できる」と古画模写の大切さを教えられた守屋は、日本画の技法が古代ローマの壁画と共通点が多いと確信し、イタリアで壁画を実際に模写し研究したいと考えていたからです。留学中の2年間、守屋はバチカン博物館の≪アルドブランディーニの婚礼図≫やポンペイ遺跡壁画などの模写に精力をそそぎ、この経験は後の法隆寺金堂壁画や高松塚古墳壁画の模写事業に大きく生かされています。
また、守屋はローマを拠点にイタリア各地を巡り、その景色や風俗、市井の人びとの暮らしなど五千枚にも及ぶスケッチを描いています。スケッチはすべて場所や日付が記入され、画家の留学の足跡を辿ることができる貴重な旅日記となっています。
帰国後、守屋の画風は、留学以前の大和絵風なあっさりとした色彩表現から≪アンジェリコの窓≫のように西洋画のような質感や陰影表現を取り入れた重厚な画面構成へと変遷します。守屋はその後も自分の画風の確立を目指し数々の試行錯誤を経て、後に、日本古来の技法を芯に自分なりの新しさや感動を加味し、≪ウィーンに六段の調≫や≪巴里の若き岡倉天心≫のように日本と海外の交流という大きな視点に立った独自の歴史画の世界を切り拓いて行くのです。
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