名称:「木本雅典 – La Vie 生命のかたち – 」呉市立美術館
会期:2023年3月11日(土)~2023年3月26日(日)
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:火曜日
3月21日は開館
3月22日は休館
入場料:無料
会場:呉市立美術館
住所:〒737-0028広島県呉市幸町入船山公園内
TEL:0823-25-2007
URL:呉市立美術館
このたび、呉市出身の画家で比治山大学短期大学部教授 木本雅典(1957- )の展覧会を呉市立美術館と比治山大学・比治山大学短期大学部の相互協力協定事業の一環として開催いたします。
木本雅典は東京藝術大学卒業後パリに遊学し、菅井(1919-1996)の知遇を得ました。帰郷後、高等学校で、のちに短期大学で合わせて40年に渡り美術教育に携わり、多くの後進の指導にあたりました。その間、パリのグラン・ショミエールで人物のドローイング制作を重ね、画家としての研鑽を積みました。木本は会派に属さず個展やグループ展を中心に精力的に作品発表を続け、独自の絵画世界を探求してきました。作風は40年余りの作家活動の中で画家の目と手の進化や様々な経験によって変化を見せています。しかし、一貫しているのは新奇さや流行に捕らわれず、西洋絵画の伝統である油彩画を中心として人間の生命の本質に迫ろうとする姿勢です。黒を基調とした人物のシリーズでは、人間の存在を深く激しく問いかけ、闇に溶け込むかのよう人間像を大画面に定着させました。近年取り組んでいる妊婦シリーズはその新しい生命を孕むボリューム感に圧倒されますが、単なる生命賛歌ではない不思議な静謐感が漂います。画家は人間の生と同時に死の相をも見つめています。そのことで、どこか原始の偶像にもつながる普遍的かつユニークな生命の形を現出させています。
本展覧会は木本雅典の比治山大学短期大学部退職を機会に、油彩画を中心として、テンペラ、水彩画、ドローイングなど主要作品約50点を展示して、その独自の絵画世界の全体像を紹介いたします。
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