松下真理子 「すべて水に映る」KEN NAKAHASHI

2018-2020\" 2018, 2020, Oil on canvas, 100 x 80.3 cm © Mariko Matsushita, courtesy of KEN NAKAHASHI

名称:松下真理子 「すべて水に映る」KEN NAKAHASHI
会期:2023年3月21日(火)~2023年5月27日(土)
開館時間:11:00 〜 18:00
休館日:日曜日、月曜日
入場料:無料
会場:KEN NAKAHASHI
住所:〒160-0022 東京都新宿区新宿3-1-32 新宿ビル2号館5F
TEL:03-4405-9552
URL:KEN NAKAHASHI 

KEN NAKAHASHIでは、2023年3月21日(火)より5月27日(土)まで、松下真理子の個展「すべて水に映る」を開催する。
松下は、「人間とは何か」を執拗に追い求め、死や痛みや絶望が忘れられていく社会に向かって、静かに抵抗している。
本展では、会期を分けて、近年制作した大型のペインティングや、手製キャンバスのシリーズ「すべて水に映る」を紹介する。
緊張感と直感が宿るこれらのペンティングは、われわれ人間の声のこだまを鑑賞者の心の中に響かせる。
複雑で強烈なイメージは、私たちの痛ましい過去、虚弱で消えゆく声の投影、明るさと優しさを装った色彩面で浮遊するパワーそのものである。
個々の自我と人類全体の両方を観察することは、まず鑑賞者を戸惑わせ、過去と現在の痛みとの対峙を強いる。
この痛みを解放される瞬間まで探求し続けるのである。
やがて痛みは受け入れられ、人間の声がようやく届くのだ。

松下真理子
1980年、大阪府吹田に生まれる。
幼少期、最初の表現は、性的暴力からの治癒と理解のために書きはじめた無数の詩だった。
精神的な模索と”外付けの蛇口”を求め、芸術を志す。
2004年、京都市立芸術大学美術学部油画専攻を卒業。
工場での労働の傍ら独自の絵画表現を再開し、2016年、《Margarita 7》をはじめとする作品群で第二回CAFFA賞(CAF・アーティスト・アワード)グランプリを受賞する。
翌年、ロンドンにてデルフィナ財団のレジデンスに滞在し、インド、ペルー、韓国、サウジアラビアなどの女性芸術家たちとの親交を結ぶ。
のちにアウシュヴィッツ、フィリピンの「赤い家」などを訪れ、絵画を制作する。
スヴェトラーナ・アレクシエーヴィチに影響を受けた「愛の飾らぬことばにおいて」(2020年)、J.M.クッツェーの著書から名付けた《Friday》を含む「人間の声」(2021年)を発表し、重要な転換期を迎える。
2022年には、自らが発案・企画した、アマポーラ・プラダ(ペルー、リマ在住)との二人展「生命」を開催。
[主な個展]
2021年「人間の声」現代芸術振興財団、東京
2020年「愛の飾らぬことばにおいて」GINZA ATRIUM 銀座蔦屋書店、東京
2020年「居住不可能として追放された土地」KEN NAKAHASHI、東京
2018年「Silent Resistance to Oblivion」KEN NAKAHASHI、東京
2016年「イド」matchbaco、東京

2018-2020\" 2018, 2020, Oil on canvas, 100 x 80.3 cm © Mariko Matsushita, courtesy of KEN NAKAHASHI
2018-2020″ 2018, 2020, Oil on canvas, 100 x 80.3 cm © Mariko Matsushita, courtesy of KEN NAKAHASHI

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る