「井上萬二白磁展―清新 麦のごとく―」セイコーハウス銀座ホール

白磁渦文壺(径27×高さ21cm)

名称:「井上萬二白磁展―清新 麦のごとく―」セイコーハウス銀座ホール
会期:2023年6月22日(木) ~ 2023年7月2日(日)
会場:セイコーハウス銀座 6階 セイコーハウス銀座ホール
開館時間:10:30-19:00 最終日は17:00まで
住所:〒104-8105 中央区銀座4丁目5-11
TEL:(03)3562-2111(代表)
URL:セイコーハウス銀座ホール

白磁染麦彫文壺(径33.4cm×高さ26.5cm)
白磁染麦彫文壺(径33.4cm×高さ26.5cm)

このたび重要無形文化財「白磁」保持者・井上萬二氏による47回目の展覧会を開催いたします。
毎年毎年新しい感覚で異なる作風に挑戦される井上氏ですが、今回は麦をテーマとした新たな文様の作品を制作されました。「麦は晩秋に種を撒き、葉が出てくる厳寒期に麦踏みを行います。そうすることで根が強くなり豊かに成長していきます。人生も作陶も同じです。踏んでは強く逞しく起き上がる麦のように、己に負けず鍛錬を積み、日々努力し精進しなくてはなりません。今回のテーマ「清新―麦のごとく―」にはそういった意味も込められております。」このお言葉どおり、さまざまな生命力溢れる麦の文様に込められた真摯な思いは、いつの時代にも人々の心を打ちます。
加飾に頼らず「かたちの美しさ」が求められる白磁の神髄を今日まで追い求めて、そのたゆまぬ努力により築き上げられた 轆轤ろくろ の技からは、用と美を兼ね備えた清麗な作品が生み出されます。井上氏の代表作である白磁丸形壺や渦文壺とあわせて、花瓶、香炉、鉢、酒器、食の器など約100点を展観いたします。
本来の白磁と並行して、釉薬の掛け分けにより白と緑のコントラストを表した作品も多く、前年とはまた違ったいろいろな作品群をぜひこの機会にご堪能ください。

白磁緑麦彫文花形花器(径18.2×高さ28.2cm)
白磁緑麦彫文花形花器(径18.2×高さ28.2cm)
特別企画作品
白磁緑麦彫文ワインカップ(2個組)(径9.5×高さ9.3cm、径8.2×高さ9.5cm)
特別企画作品 白磁緑麦彫文ワインカップ(2個組)(径9.5×高さ9.3cm、径8.2×高さ9.5cm)

井上萬二 略歴
1929年佐賀県有田町に生まれる
1968年~日本伝統工芸展入選
1969年~76年ペンシルベニア州立大学美術科にて作陶指導のため4回渡米
1971年井上萬二窯を開窯
1977年~2021年和光にて個展
1979年卓越した技術者(現代の名工)に表彰される
1983年~ニューメキシコ州立大学美術学部にて作陶指導のため20回渡米
1987年日本伝統工芸展 文部大臣賞受賞
1995年文化交流のためドイツにて個展
  (97年ハンガリー、99年モナコ、2000年ポルトガル、07年ポーランド、12年香港、ニューヨーク)
1997年紫綬褒章受章
2002年西日本文化賞受賞
2003年旭日中綬章受章
2022年セイコーハウス銀座ホール(旧和光ホール)にて個展
現在 重要無形文化財保持者、日本工芸会参与、有田町名誉町民

白磁渦文壺(径27×高さ21cm)
白磁渦文壺(径27×高さ21cm)

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