「虹の女神 イリスのほほ笑み」武蔵野市立吉祥寺美術館

萩原英雄「ギリシャ神話」シリーズより《イリス》1965年

名称:「虹の女神 イリスのほほ笑み」武蔵野市立吉祥寺美術館
会期:2023年3月9日(木)~2023年5月28日(日)
開館時間:10:00 〜 19:30
休館日:3月29日〜4月14日・4月26日は休館
入場料:一般 300円、高校生・中学生 100円、小学生以下・65歳以上・障害者手帳提示 無料
会場:武蔵野市立吉祥寺美術館
住所:〒180-0004東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号 FFビル7階
TEL:0422-22-0385
URL:武蔵野市立吉祥寺美術館

ギリシャ神話に登場する、“虹の女神・イリス”。天界と地上の橋渡しをする“虹”のように、天空の支配者ゼウスの妻ヘラ、ときにゼウス自身にも仕える伝令使としての役割を担います。
萩原英雄は、1959年に《虹 Iris》と題する作品を制作。次いで、1965年に発表した、伝統的な浮世絵技法によって生み出された自身の代表的な具象シリーズ<ギリシャ神話>のなかで、天地に架かる虹を背景に、女神・イリスの姿をとらえています。“ギリシャ神話”は、もともと紀元前15世紀頃から口承で語られていた、さまざまな物語であり、萩原が描き出す神々の姿は、とこかユーモラスで人間味にあふれています。ゼウスが嫉妬深い妻のヘラに隠れ、黄金の雨や白鳥、純白の牛に姿を変えて恋人を手に入れる場面、美しい若者の亡骸から咲いた水仙やアネモネの花、狩人や、機織りの娘を牡鹿や蜘蛛に変える女神たちの姿、神の怒りを買い醜い怪物と化したメデューサなど、決して優美なだけではない、萩原の“ギリシャ神話”への眼差しもあわせて紹介します。
なお、本展は、会期中、「子どもたちの作品展みんなの笑顔で虹をつくろう!」<2023年3月9日(木)~3月28日(火)>の会場の一部となります。今回のワークショップ「にじ」に参加してくれたのは、虹の7色にちなみ、武蔵野市内の7つの幼稚園や、保育園、子育て支援施設に通う子どもたち。テーマは「みんなの笑顔があつまれば、きっと大きな虹になる」。絵本作家でシンガーソングライターの中川ひろたか氏監修のもと、美術館に大きな虹が出現しました。
子どもたちが思い思いに“笑顔”を描いた、7色の色画用紙でつくる“虹”が、“虹の女神・イリス”のように、地域をつなぐ大きな架け橋となりますように。

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