名称:「吉村 弘 風景の音 音の風景」神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
会期:2023年4月29日(土・祝)〜2023年9月3日(日)
会場:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
時間:9:30〜17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日 ※ただし、7月17日は開館
観覧料:一般 700円
20歳未満・学生 550円
65歳 以上 350円
高校生 100円
※中学生以下と障害者手帳等をお持ちの方(および介助者原則1名)は無料です
※ファミリー・コミュニケーションの日(毎月第1日曜日:5月7日、6月4日、7月2日、8月6日、9月3日)は、18歳未満の子様連れの家族は、割引料金(65歳以上の方を除く)で観覧できます。なお、同日の会話を楽しむ日「オープン・コミュニケーション・デー」は中止します
住所:〒248-0005神奈川県鎌倉市雪ノ下2-8-1
電話:0467-22-5000
URL:神奈川県立近代美術館 鎌倉別館
1970年代初めから環境音楽の先駆けとして活躍した吉村弘(よしむらひろし 1940–2003)。2003年の葉山館開館を機に吉村が作曲したサウンドロゴ『Four Post Cards』は、現在も葉山館で朝夕に館内を流れ、来館者を惹きつけています。
エリック・サティの楽譜に魅せられて音楽の道に進んだ吉村の活動は、音楽ばかりでなく、音を描くドローイングやパフォーマンス、サウンドオブジェ(音具)の創案、執筆と幅広いものでした。なかでも、1982年にリリースされたLP『ナイン・ポストカード』は、環境音楽という言葉を日本で広く世に知らせるきっかけとなりました。
一方で釧路市立博物館(北海道、1983年)や営団地下鉄南北線(東京都、1991年)、横浜国際総合競技場の外周部(神奈川県、1998年)など、公共空間の音響デザインを多く手がけ、また早くから美術館で開催する音をテーマとしたワークショップにも力を注ぎました。
雲のように空に溶け、広がっていく音の風景。吉村が目指した「空気に近い音楽」は今、コロナ禍で不自由な生活を強いられてきた人々の心を癒し、新鮮な驚きとともにあらためて注目されています。
没後20年を記念する本展では、初期のコンクリートポエトリー、楽譜、写真、映像作品、サウンドオブジェ、モビールなどのほか、小杉武久(こすぎ・たけひさ/1938–2018)や鈴木昭男(すずき・あきお/1941– )とともに行ったパフォーマンスやサウンドインスタレーション、公共施設のための音楽など、吉村の多面的な活動を資料群によって紹介します。
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