松下誠子「良心をさがして – 落下する玩具 -」太郎平画廊

松下誠子 《ちぎれた袖》ドローイング

名称:松下誠子「良心をさがして – 落下する玩具 -」太郎平画廊
会期:2023年5月5日(金)~2023年5月27日(土)
開館時間:12:00 〜 19:00
休館日:月曜日、火曜日、日曜日、祝日
オープニングパーティー:2023年5月5日(金) 18:00 から 20:00 まで
入場料:無料
住所:〒103-0023 東京都中央区日本橋本町1-7-12 日本橋太郎平ビル
TEL:03-6262-6905
URL:太郎平画廊

松下誠子は1990年代、セメントで作った大きく不揃いな球体と鉄の躯体を用いたインスタレーションで現代アートの舞台に躍り出たアーティストです。その後、世界各地で現在に至るまで、パラフィン紙や羽根、ワックスなどの素材を使って表現したクッションやドレスなどの立体、そして実際にパラフィンドレスを身に纏ったパフォーマンス、クチバシをモチーフとしたオブジェやドローイング、絞られた色彩で表現されたアニメーションなど、多彩な作品を発表しています。人間の内面を深く洞察することによって生み出される作品は、時に女性的な姿をとりながらも、わたしたちが意識することのない人間の深部を解放、もしくはえぐり出すような力をもっています。
静かに進行する全体主義の中、意見を持つ前に既に醸成された社会的価値観に囚われ、真実や自由の本来の意味を見失いがちな今日。松下誠子が題材とする玩具や可愛らしいものが語りかけるのは、子供たちに向ける大人たちの優しい眼差しや子供たちがそれらに抱いてきたこだわりだけでなく、幼児性に対する承認や歪んだ視線など。一見、女性的、母性的なモチーフを使い、圧倒的な表現力をもって制作された作品の数々は、作家自身の表層と深層をめぐる考察を私たちに提示しています。

松下誠子 《ちぎれた袖》ドローイング
松下誠子 《ちぎれた袖》ドローイング

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