名称:「復活:Resurrection 三輪華子展 」日本橋三越本店
会期:2023年5月31日(水) ~ 2023年6月12日(月)
会場:本館6階 コンテンポラリーギャラリー 最終日午後5時終了
住所:〒103-8001 東京都中央区日本橋室町1-4-1
TEL: 03-3241-3311
URL: 日本橋三越本店
三越コンテンポラリーギャラリーでは初となる、三輪華子氏の個展を開催いたします。
三輪華子氏は自然から受けるインスピレーションを源泉に、陶土を用いた立体作品を制作しています。アートの歴史性、陶芸の伝統技法、茶道の精神性など、多彩な表現を織りまぜたインスタレーションやオブジェを国内外で発表し、作家としての評価を着実に獲得してきました。
今展ではたおやかな蓮華と葉をモチーフにした陶のインスタレーション「Eternity」シリーズや蓮華の蕾を象った大作「復活」、Teahouse3「妙壽庵」などを展観し、現代的な感性で新たなアートシーンを切り拓きます。三輪華子の織りなす神秘の森を、ぜひご高覧くださいませ。
日本橋三越本店
倒木に種子が落ちて新たな生命が育まれます。森は生と死の循環で出来た地上の楽園。「復活」はそこに咲く幻の花を土で表現致しました。
森の中にはTeahouse 3「妙壽庵」が佇んでいます。レオナルド・ダ・ヴィンチ晩年の住まいクロ・リュセ城を訪れた後、ルーヴル美術館にてダ・ヴィンチのある絵画を目にしたことがTeahouse 3 を作るきっかけとなりました。手の指と野性性をモチーフに闇の中で光を感じる一畳半の空間は三輪華子とnSTUDIOとの共同制作です。
「Eternity 」は昨年、デンマーク フーア島のFur Museumにて展示致しました。蓮は今から約一億年前に地球上に存在し、生命力の強さと豊穣を象徴しています。瞬間、瞬間、全てのものは変化しているように見えますが、人間の時間を超えた永遠の時も存在します。明け方、蓮田を訪れると、朝露に濡れた無数の蓮の葉が芳香と共に光輝いていました。太古より続く生命の連鎖、植物エネルギーの流れ。その光景は私にとって永遠を表していました。
本展の実現に向けてご協力下さいました皆様に感謝致します。
三輪華子
Seeds drop on a fallen tree, giving birth to new life. The forest is a Paradise on Earth resulting from this cycle of life and death. In Resurrection I have expressed a vision of the imaginary flowers that bloom there through clay.
The Teahouse 3, Myoju-an, stands within the forest. The idea to create the Teahouse 3 came to me after visiting Le Château du Clos Lucé, where Leonardo da Vinci spent his later years, and then looking at one of his works in the Louvre Museum. Based on a motif of fingers and wildness, this diminutive space, the size of one-and-a-half tatami mats, allows the viewer to feel the presence of light within the darkness and was made by Hanako Miwa in collaboration with nSTUDIO.
I was pleased to present an installation of ceramic art works, entitled Eternity, at the Fur Museum in Denmark last year.
The lotus plant has existed since the days that dinosaurs roamed the Earth—approximately one hundred million years. The lotus is a symbol of vitality and fertility. Everything appears to change, moment by moment. Eternity is the succession of moments that transcends human perception of time. Visiting a lotus pond at daybreak, I see myriads of lotus leaves shining with the morning dew, their fragrance filling the air. The vitality and energy of these plants have continued through the ages since prehistoric times and to me, they embody eternity.
In closing, I would like to express my gratitude to everybody through whose support this exhibition was made possible.
Hanako Miwa
三輪華子 Hanako MIWA
萩市に生まれる
多摩美術大学彫刻科卒業
ウェールズ大学インタラクティヴアート学科、ロンドン大学スレード美術学校修士課程を経て帰国後、家業の伝統に根ざした陶を用いた創作活動を開始する
2001 初個展(フジヰ画廊)東京
2002 東美アートフェア(東京美術俱楽部)東京
2003 東美アートフェア(東京美術俱楽部)東京
2004 個展(フジヰ画廊)東京
2005 個展(パリ日本文化会館・ル テアトル銀座)パリ・東京
2006 個展(彩陶庵)萩
2007 東美アートフェア(東京美術俱楽部)東京
2008 個展アートフェア東京2008(東京国際フォーラム)東京
2009 21世紀を担う女性陶芸家たち(パラミタミュージアム)三重
Touch Fire: 女性アーティストによる日本の現代陶芸展(スミス大学美術館)マサチューセッツ
2010 ストリートミュージアム作品収蔵(三宮センター街)神戸
2011 Hanako’s Teahouse(JAPAN EXPO)パリ
個展(日本橋三越本店)東京
2012 山口県・山東省友好30周年記念「萩焼-山口県の陶芸」 展(山東博物館)済南
第3回国際現代陶芸ビエンナーレ(ル・セル)セーブル
アトリエ ファンス・フランク滞在制作 パリ
2013 清州国際工芸ビエンナーレ 清州
2014 「現代・陶芸現象」 展(茨城県陶芸美術館)笠間
Hanako’s Teahouse(JAPAN SOCIETY)ニューヨーク
Hanako’s Teahouse(バージニア美術館)リッチモンド
2016 Hanako’s Teahouse 2(クロ・リュセ城)アンボワーズ
個展(日本橋三越本店)東京
2017 利休に見せたいッ! 「現代の茶陶」 展(茨木県陶芸美術館)笠間
3331アートフェア(アーツ千代田3331)東京
茶陶の現在-2018 萩(山口県立萩美術館・浦上記念館)萩
2018 葉山アート茶会(一景庵)葉山
「COLORS-窯芸の彩色」 展(茨木県陶芸美術館)笠間
「東アジアにおける多様な女性性」 展(スミス大学美術館)マサチューセッツ
2019 「反照の光-漂泊する茶室」 展(山口県立萩美術館・浦上記念館)萩
2022 Hanako’s Teahouse (Fur Museum) フーア
photo by Junai Nakagawa
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