名称:「現象を追いかける」田上 雅彦 Solo Exhibition」FabCafe Kyoto
会期:2023/05/16(火) 〜 2023/06/03(土)
時間:11:00~19:00
休館日:日・月曜日
会場:FabCafe Kyoto
FabCafe Kyoto(MTRL KYOTO)
料金:無料(座席使用の場合はカフェでのご注文が必要です)
住所:〒600-8119 京都市下京区本塩釜町554
URL:FabCafe Kyoto
デザイナー・造形作家の田上雅彦さんが手掛けるプロダクトの展示企画です。水や雲、光など、移ろう自然現象の一瞬の姿を独自の視点で捉え、普遍的な美しさを携えたオブジェクトとして具現化した作品シリーズが一同に会します。実物からしか感じられない気配、空間に心地よい緊張をもたらす存在感を、ぜひご体験ください。
手仕事とデジタル。一点ものと量産のものづくりの間を行き来しながら、自然現象を創り出す存在を信仰し、物作りの豊かな多様性ある未来を願う。
浅い川に膝まで浸かり目をこらす
水面の下をキラキラと逃げる魚
あの大きな魚は網では捕まらない
遠くの雲が飴色に染まり始める
もう帰る時間だ
幼い頃の遠い記憶の断片と、プロダクトデザイナーとして造形に向かい合った日々が重なり合い、自然現象を創り出す法則こそが美しさを作っているのだとある日気が付きました。私たちの日常は、そこかしこに横たわる 神秘が重なり合ってできています。 かつての私は、生活を直接的に助けてくれる訳ではない純粋なる美術が嫌いでした。それからデザイナーを目指す事になり、企業で10年以上製品開発や事業開発に携わっています。しかしその日々こそが、美術の力を私に思い知らせてくれました。私は美術の力をお借りして、日々のデザインの仕事をさせて頂いています。そして彫刻を作り続ける事は、美しさを創り出す存在に対する祈りであり、あの浅い川での遊びの続きであり、新たな技で現象の姿を追いかける行為です。
また私の作品たちは、新しいテクノロジーや職人様の手仕事、制作場所の提供者様、そして私の作品を購入頂き、高みの表現へ導いて下さったコレクター様と共に実体化して来ました。まだまだ追いかけても捕まらない姿があります。実体化できないデータがあります。見つかっていないマテリアルがあります。これからも現象の姿を追いかけて参ります。(田上)
田上雅彦
熊本県玉名市生まれ。九州大学芸術工学部卒。京都を拠点に活動。
大手メーカーで国内外の白物家電のハード・UI/UXデザインを12年経験。現在は事業開発組織でクリエイティブを軸にビジネス開発兼デザイナーとして従事。リアルとデジタル。手仕事と大量生産。それらの間を行き来しながら、この世界を形作る自然現象や、物理法則そのものに宿る霊性。完全には近づけないその姿に対する畏敬の念を形にする。様々な領域を溶かし、もの作りの豊かな多様性ある未来を願う。
受賞歴:Good Design Award/reddot design/IF Design Awrd/うるおい漆展 大賞
https://www.hico-design.com/
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