「豊かな表情《イソップ絵噺》」武蔵野市立吉祥寺美術館

萩原英雄《〈イソップ絵噺〉より 蚊と牛》1976年

名称:「豊かな表情《イソップ絵噺》」武蔵野市立吉祥寺美術館
会期:2023年6月8日(木)~2023年11月5日(日)
開館時間:10:00 〜 19:30
休館日:6月28日、7月19日~7月28日、8月30日、9月11日~9月22日、9月27日、10月25日
入場料:一般 100円、小学生以下・65歳以上・障害者手帳提示 無料
会場:武蔵野市立吉祥寺美術館 萩原英雄記念室
住所:〒180-0004東京都武蔵野市吉祥寺本町1丁目8番16号 FFビル7階
TEL:0422-22-0385
URL:武蔵野市立吉祥寺美術館

幼い頃からイソップ物語に親しんでいた萩原は、1976年に《イソップ絵噺》シリーズを発表しました。テーマを完璧に表現するために自由奔放な線の表現を求め、自らが開発した木版の凹版技法を駆使して制作されたこのシリーズは、着想から完成まで20年を要しました。
萩原が《イソップ絵噺》シリーズより先に完成させていた《ギリシャ神話》シリーズとあわせてこれらの作品で表現したかったのは、「広く大きな愛、人を人たらしめる愛なのだ。大きな愛情。人間的な愛情は、人間存在の根源だ。(中略) 私をして作品を作らしめるもの、それは、人への、ものへの、大きな愛情だ」(『美の遍路』1996年)と語っています。萩原の手によって、鮮やかな色彩と柔らかな線で表情豊かに描かれた《イソップ絵噺》全50点をどうぞお楽しみください。
萩原英雄略歴
1913(大正2)年山梨県甲府市に生まれる
1932(昭和7)年 19歳白日会第9回展に油彩「雑木林」出品、光風会展第19回展に油彩「上り道」出品
1938(昭和13)年 25歳東京美術学校(現東京藝術大学)油画科卒業
1951(昭和26)年 38歳銀座資生堂で「萩原英雄(油彩)」個展開催
1956(昭和31)年 43歳銀座養清堂画廊で「萩原英雄版画」個展開催、日本版画協会、第24回展出品、以後、第43回展を除き出品を重ねる
1960(昭和35)年 47歳第2回東京国際版画ビエンナーレで神奈川県立近代美術館賞受賞
1962(昭和37)年 49歳第7回ルガノ国際版画ビエンナーレでグランプリ受賞
1963(昭和38)年 50歳第5回リュブリアナ国際版画ビエンナーレでユーゴスラビア科学芸術アカデミー賞受賞
1966(昭和41)年 53歳第5回東京国際版画ビエンナーレで文部大臣賞受賞
1967(昭和42)年 54歳第1回チェコスロバキア国際木版画ビエンナーレでグランプリ受賞
2007(平成19)年11月東京で歿、享年94歳

萩原英雄《〈イソップ絵噺〉より 蚊と牛》1976年
萩原英雄《〈イソップ絵噺〉より 蚊と牛》1976年

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. 第3回『山形県埋蔵文化財センター設立30周年企画展』山形県埋蔵文化財センター
  3. 2024伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」市立伊丹ミュージアム
ページ上部へ戻る