「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」渋谷区立松濤美術館

川路農美生産組合 《伊那踊人形》 1920~30年代 上田市立美術館蔵 撮影:齋梧伸一郎

名称:「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」渋谷区立松濤美術館
会期:2023年7月1日(土)~2023年8月27日(日)
開館時間:10:00 〜 18:00
休館日:月曜日
   7月17日は開館
   7月18日は休館
入場料:一般 1000円、大学生 800円、高校生・60歳以上 500円、中学生・小学生 100円、障害者手帳提示と付き添い1名 無料
会場:渋谷区立松濤美術館
住所:〒150-0046東京都渋谷区松濤2-14-14
TEL:03-3465-9421
URL:渋谷区立松濤美術館

「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」渋谷区立松濤美術館
「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」渋谷区立松濤美術館

日本の人形といったら、みなさんは何を思いおこすでしょうか。お雛様?呪い人形?それともフィギュアでしょうか?はたまた、生人形や蠟人形、マネキンも、日本の人形を語る上で欠かせないものでしょう。
このように日本の人形は、もはや、体系化することが難しいほどに多様な種類があふれているのです。
そして、日本の人形の歴史を振り返れば、民俗、考古、工芸、彫刻、玩具、現代美術と、実にさまざまなジャンルのボーダーラインを縦横無尽に飛び越えながらあり続けていることがわかります。分野を問わない、曖昧な存在を武器として生きながらえてきた唯一無二の造形物が人形といえるでしょう。
本展は、そんな日本の人形の一括りにはできない複雑な様相を、あえて「芸術」という枠に押し込めず、多様性をもつ人形そのものとして紹介することで、日本の立体造形の根底に脈々と流れてきた精神を問うものです。
何かに縛られることなく軽やかに境界を越えていく日本の人形は、普段、私たちが囚われている「美術」、あるいは「芸術」という概念にさえ揺さぶりをかけます。私たちは一体何を「芸術」とし、何を「芸術」ではないとしているのか。それは果たして正しいのか。人形をとおし「芸術」そのものを考える機会となるでしょう。

「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」渋谷区立松濤美術館
「私たちは何者? ボーダレス・ドールズ」渋谷区立松濤美術館
村上隆 《Ko²ちゃん(Project Ko²)》1/5原型制作 BOME(海洋堂)1997年 個人蔵  ©1997 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
村上隆 《Ko²ちゃん(Project Ko²)》1/5原型制作 BOME(海洋堂)1997年 個人蔵  ©1997 Takashi Murakami/Kaikai Kiki Co., Ltd. All Rights Reserved.
《人形代[男・女]》平安京跡出土 平安時代前期 京都市指定文化財 京都市蔵
《人形代[男・女]》平安京跡出土 平安時代前期 京都市指定文化財 京都市蔵
《立雛(次郎左衛門頭)》 江戸時代 18~19 世紀 東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives 【8/1-27展示】
《立雛(次郎左衛門頭)》 江戸時代 18~19 世紀 東京国立博物館蔵 Image: TNM Image Archives 【8/1-27展示】
小島与一 《三人舞妓》 1924年 アトリエ一隻眼蔵 撮影:山田満穂
小島与一 《三人舞妓》 1924年 アトリエ一隻眼蔵 撮影:山田満穂
川路農美生産組合 《伊那踊人形》 1920~30年代 上田市立美術館蔵 撮影:齋梧伸一郎
川路農美生産組合 《伊那踊人形》 1920~30年代 上田市立美術館蔵 撮影:齋梧伸一郎
堀柳女 《踏絵》 1933年 吉徳資料室蔵
堀柳女 《踏絵》 1933年 吉徳資料室蔵
高浜かの子 《騎馬戦》 1940年 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス
高浜かの子 《騎馬戦》 1940年 国立工芸館蔵 撮影:アローアートワークス
竹久夢二 《ピエロ》 1930~1934年 国立工芸館蔵 撮影:ニューカラー写真印刷
竹久夢二 《ピエロ》 1930~1934年 国立工芸館蔵 撮影:ニューカラー写真印刷
松本喜三郎 《素戔嗚尊》 1875年 桐生市本町四丁目自治会蔵 【7/1-30展示】
松本喜三郎 《素戔嗚尊》 1875年 桐生市本町四丁目自治会蔵 【7/1-30展示】
向井良吉 《SA-10》 1952年 株式会社七彩蔵 ©MASAYUKIHAYASHI
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