「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」岩手県立美術館

「太陽の王子 ホルスの大冒険」ヒルダ(色紙) ©東映

名称:「高畑勲展 日本のアニメーションに遺したもの」岩手県立美術館
会期:2023年9月30日(土)~2023年12月17日(日)
会場:岩手県立美術館
時間:9:30~18:00 (最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日、10月10日 ※ただし10月9日は開館
観覧料:一般 1,600円(1,300円)
   高校生・学生 1,000円(800円)
   小学生・中学生 600円(500円)
   ※( )内は前売・20名以上の団体料金です
   ※療育手帳、身体障害者手帳、精神障害者保健福祉手帳を提示の方、およびその付き添いの方1名は半額
   ※岩手県子育て応援パスポートによる割引があります
   ※学生の方は学生証または生徒手帳を要提示
   ※企画展観覧券でコレクション展も観覧できます
   ※10月17日(火)-10月20日(金)は展示替えのためコレクション展は観覧できません
住所:〒020-0866岩手県盛岡市本宮字松幅12-3
TEL:019-658-1711
URL:岩手県立美術館

「かぐや姫の物語」 ©2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK
「かぐや姫の物語」 ©2013 畑事務所・Studio Ghibli・NDHDMTK

高畑勲(1935-2018)は、1960年代から半世紀にわたって日本のアニメーションを牽引し続けたアニメーション映画監督です。
初の長編演出(監督)となった「太陽の王子 ホルスの大冒険」(1968)で、悪魔と闘う人々の団結という困難な主題に挑戦した高畑は、その後つぎつぎにアニメーションにおける新しい表現を開拓していきました。70年代には、「アルプスの少女ハイジ」(1974)、「赤毛のアン」(1979)などのTV名作シリーズで、日常生活を丹念に描き出す手法を通して、冒険ファンタジーとは異なる豊かな人間ドラマの形を完成させます。
80年代以降は舞台を日本に移して、「じゃりン子チエ」(1981)、「セロ弾きのゴーシュ」(1982)、「火垂るの墓」(1988)、「平成狸合戦ぽんぽこ」(1994)など、日本の風土や庶民生活のリアリティーを表現するとともに、日本の戦中・戦後の歴史を再考するような作品を制作。遺作となった「かぐや姫の物語」(2013)ではデジタル技術を駆使して手描きの線を生かした水彩画風の描法に挑み、従来のセル様式とは一線を画した表現上の革新を達成しました。
このように常に今日的なテーマを模索し、それにふさわしい新しい表現方法を徹底して追求した革新者・高畑の創造の軌跡は、戦後の日本のアニメーションの礎を築くとともに、他の制作者にも大きな影響を与えました。本展覧会では、絵を描かない高畑の「演出」というポイントに注目し、多数の未公開資料も紹介しながら、その多面的な作品世界の秘密に迫ります。

「赤毛のアン」セル付き背景画 ©NIPPON ANIMATION CO. ,LTD.“Anne of Green Gables” ™AGGLA
「赤毛のアン」セル付き背景画 ©NIPPON ANIMATION CO. ,LTD.“Anne of Green Gables” ™AGGLA
「火垂るの墓」色指定 ©野坂昭如/新潮社,1988
「火垂るの墓」色指定 ©野坂昭如/新潮社,1988
「おもひでぽろぽろ」セル付き背景画 ©1991 岡本螢・刀根夕子・Studio Ghibli・NH
「おもひでぽろぽろ」セル付き背景画 ©1991 岡本螢・刀根夕子・Studio Ghibli・NH
「平成狸合戦ぽんぽこ」セル付き背景画 ©1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
「平成狸合戦ぽんぽこ」セル付き背景画 ©1994 畑事務所・Studio Ghibli・NH
「太陽の王子 ホルスの大冒険」ヒルダ(色紙) ©東映
「太陽の王子 ホルスの大冒険」ヒルダ(色紙) ©東映

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