生誕90年記念 細江英公 作品展「この写真家の熱量を観よ!」FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)

《薔薇刑 #32》 1961年 ©Eikoh Hosoe

名称:生誕90年記念 細江英公 作品展「この写真家の熱量を観よ!」FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
会期:2023年9月28日(木)~2023年12月28日(木)
会場:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)
時間:10:00~19:00 (最終入場時間 18:50)
   最終日は14:00まで(入館は終了10分前まで)
休館日:会期中無休 
観覧料:無料
住所:〒107-0052東京都港区赤坂9-7-3(東京ミッドタウン、FUJIFILM SQUARE内)
TEL:03-6271-3350
URL:FUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)

《おとこと女 #16》 1960年 ©Eikoh Hosoe
《おとこと女 #16》 1960年 ©Eikoh Hosoe

写真家・細江英公氏の生誕90年を記念し、貴重なヴィンテージプリントによる作品展を開催します。
細江英公(1933- )は戦後日本の写真界の中心的存在として、世界的に高く評価されてきた日本人写真家の一人です。17歳の時に撮影した《ポーディちゃん》が1951年、富士写真フイルム(現・富士フイルム)主催の富士フォトコンテスト・学生の部で最高賞を受賞したことをきっかけに、細江は本格的に写真家を目指すこととなり、以来、70年以上の長きにわたり、写真界の第一線で活躍し続けてきました。また、写真家としての作品制作のみならず、教育者としても後進の育成に尽力するなど、日本の写真界を強いリーダーシップで牽引してきました。
本展では、写真家・細江英公の1950-70年代の代表的な4つのシリーズから約30点を精選し、貴重なヴィンテージプリントで展示します。生へのエネルギーを男女の性によって表現した〈おとこと女〉(1959-60年)、作家・三島由紀夫をモデルに生と死の耽美的な世界を構築した〈薔薇刑〉(1961-62年)、舞踏家・土方巽とのコラボレーションで独自の世界を創り上げた〈鎌鼬 かまいたち〉(1965-68年)、男女の肉体を高度な造形によって昇華した〈抱擁〉(1969-70年)。いずれも細江にとって重要な制作テーマであった人間の肉体にアプローチした名作であり、写真表現への飽くなき好奇心と探求心、そして底知れない熱量によって創造された傑作の数々は、写真表現の一つの究極のかたちであるといえるでしょう。
細江は1960年代にアメリカで作品が評価されたことをきっかけに、欧米の写真文化をいち早く日本に紹介したことでも大きな功績を残しました。細江が日本において先駆的に導入した「オリジナルプリント」の概念は今や当たり前のものとなり、日本での写真作品の評価のための礎を築くこととなりました。本展で展観される細江自身の「ヴィンテージプリント」(撮影と同時期に制作されたオリジナルプリント)を通じ、写真家・細江英公が写真にかけてきた、ほとばしる熱量をぜひ感じてください。

《おとこと女 #20》 1960年 ©Eikoh Hosoe
《おとこと女 #20》 1960年 ©Eikoh Hosoe
《鎌鼬 #8》 1965年 ©Eikoh Hosoe
《鎌鼬 #8》 1965年 ©Eikoh Hosoe
《抱擁 #52》 1970年 ©Eikoh Hosoe
《抱擁 #52》 1970年 ©Eikoh Hosoe
《薔薇刑 #32》 1961年 ©Eikoh Hosoe
《薔薇刑 #32》 1961年 ©Eikoh Hosoe

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. 第3回『山形県埋蔵文化財センター設立30周年企画展』山形県埋蔵文化財センター
  3. 2024伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」市立伊丹ミュージアム
ページ上部へ戻る