名称:特別展「上杉氏と国絵図の世界」伝国の杜 米沢市上杉博物館
会期:前期 2023年 9月2日(土)~10月1日(日)
後期 2023年10月7日(土)~11月5日(日)
※10月2日(月)~10月6日(金)は展示替期間のため、
常設展示室のみの開館となります。
休館日:9月27日(水)、10月25日(水)
主催:米沢市上杉博物館
助成:独立行政法人日本芸術文化振興会
住所:〒992-0052山形県米沢市丸の内1-2-1
TEL:0238-26-8001
URL:伝国の杜 米沢市上杉博物館
江戸時代には、様々な絵図が作られました。道中絵図や村絵図、城下絵図など、絵図とひと言に言っても、目的・用途に応じて多様な描かれ方がなされました。そのなかでも国絵図は、江戸幕府が主導して編纂した絵図として注目されます。
江戸幕府は、諸藩に四度にわたって、一国ごとの絵図(国絵図)と土地台帳(郷帳)の提出を命じました。これは、幕府が国土の掌握を目指したものと評価されており、その威信をかけた政策でした。また、国絵図作成の背景には、当時の政治社会情勢が大きく関わっており、国絵図の持つ政治史的意義も見逃せません。さらに、幕府は諸大名の領知支配を認める領知宛行状をも度々発給し、将軍を頂点とする全国支配を明示し続けてきたことも注目されます。
江戸時代は幕藩体制とも表現されるように、幕府(将軍)と諸藩(大名)の主従関係によって成り立っていました。したがって、国絵図や領知宛行状は、土地支配をめぐる幕府(将軍)と諸藩(大名)の主従関係を示す手がかりとして、重要な要素を含んでいます。
本展覧会では、米沢藩が作成した国絵図及びその関連資料に注目し、江戸幕府の国絵図編纂について紹介します。上杉氏の領知・米沢を描いた国絵図を通して、地名の表記や色使いなど、現在私たちが目にする地図とは異なる、この時代ならではの表現や世界観をお楽しみください。
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