名称:企画展「文晁と北斎 このふたり、ただものにあらず」栃木県立美術館
会期:2023年10月21日(土)〜12月24日(日)
会場:企画展示室・常設展示室1階
開館時間:午前9時30分から午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:月曜日
観覧料:一般 1,000(900)円、大高生 600(500)円、中・小学生以下無料
*( )内は20名以上の団体料金
*無料日:11月3日(金・文化の日)
主催:栃木県立美術館、下野新聞社
後援:朝日新聞社宇都宮総局、宇都宮コミュニティFMミヤラジ、NHK宇都宮放送局、エフエム栃木、産経新聞社宇都宮支局、東京新聞宇都宮支局、とちぎテレビ、栃木放送、日本経済新聞社宇都宮支局、毎日新聞宇都宮支局、読売新聞宇都宮支局
住所:〒320-0043栃木県宇都宮市桜4-2-7
TEL:028-621-3566
URL:栃木県立美術館
江戸時代中期から後期 (18世紀末から19世紀前半) にかけて、谷文晁 (1763-1840) 、葛飾北斎 (1760- 1849) の人気ぶりは凄まじいものがありました。文晁と北斎はまさに江戸絵画界の二大ブランドといっても過言ではないスーパースターといえるでしょう。そして、この二人はほとんど同じ時代を生き、制作と研究に力を注いで、3歳ほど年長の北斎は数え90歳、文晁は78歳まで活躍して人生を終えました。
さて、この両人については、飯島虚心 『葛飾北斎伝』 (1893年刊)に面白いエピソードが残っています。11代将軍家斉が北斎の評判を耳にし、浅草の伝法院に北斎を呼びます。北斎はそこで席画の披露を求められますが、その場に呼ばれたもう一人の画家が谷文晁でした。先ずは文晃が見事な席画を描いた後、北斎は長い紙を広げ、太い筆で藍色の帯を一刷きします。そして、その上に朱色の絵具を足裏に付けた鶏を放ち、その朱の足跡を「龍田川の紅葉でございます」と将軍に申上げたというのです。真偽のほどはわかりませんが、ここには正統派の大御所文晁と庶民派の奇才北斎のコントラストが反映されています。
本展では、その二人の作品を展観することで、江戸時代中・後期の絵画受容のあり方を想像してみたいと考えています。文晁による初公開の《東海道・中山道・木曽街道真景図巻》など約40点と、同じく初公開を含む北斎の肉筆画など約40点、さらには世界的に有名な「神奈川沖浪裏」、赤富士としても名高い「凱風 快晴」など 《富嶽三十六景図》全46図を展示紹介 (半期ずつ)することにより、江戸絵画の二大ブランドとなった二人の作品の受容の様相を概観します。
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