名称:IAMAS ARTIST FILE #09「〈方法主義芸術〉-規則・解釈・(反)身体」岐阜県美術館
会期:2023年10月11日(水)~2023年12月24日(日)
会場:岐阜県美術館
展示室:展示室2
時間:10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
夜間開館:10月20日(金)、11月17日(金)は20:00まで
(最終入場時間 19:30)
休館日:月曜日 祝日の場合は翌平日
観覧料:一般 340円(280円)
大学生 220円(160円)
高校生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
※身体障害者手帳、療育手帳、精神障害者保健福祉手帳、特定医療費(指定難病)受給者証の交付を受けている方およびその付き添いの方(1名まで)は無料
主催:岐阜県美術館、情報科学芸術大学院大学[IAMAS]
協力:IAMAS タイムベースドメディア・プロジェクト
住所:〒500-8368岐阜県岐阜市宇佐4-1-22
TEL:058-271-1313
URL:岐阜県美術館
ゼロ年代初頭の芸術運動「方法主義」は、同時代芸術を批判し、原理や規則に因る絵画・詩・音楽を発表しました。岐阜県美術館と情報科学芸術大学院大学[IAMAS]の連携事業である「IAMAS ARTIST FILE #09」では、IAMAS教員2名(三輪眞弘・松井茂)がメンバーとして参加した「方法主義」の軌跡を辿り、その活動を再考します。
90年代初頭に「バカCG」という日本初のへたうまコンピュータ・グラフィックスで一世を風靡した中ザワヒデキは1997年「純粋芸術家」に転身し、当時の快楽的ポストモダニズムの芸術的状況に対抗する禁欲的で還元主義的な「方法絵画」作品群を発表し始めます。方法主義の提唱者である中ザワヒデキは、20世紀中葉のフォーマリズムによる諸芸術分断への批判として方法への還元を主張し、総合芸術としてではない諸芸術の連携を推し進めようとしました。4名の方法主義者たち(中ザワヒデキ、足立智美、松井茂、三輪眞弘)による野心的な芸術運動は、2000年1月1日の「方法主義宣言」(第一宣言)に端を発し、1990年前後のポストモダニズムを背景とする「なんでもあり」の状況に確固たる「アンチ」の立場を唱えるなか、2004年12月31日に幕を下ろします。
本展覧会は、「方法」の活動終焉からおよそ20年が経過した今日の芸術の状況において、その活動の軌跡の意義を振り返ります。「方法」によって撒かれた芸術表現の萌芽は、現代のわたしたちに何を残したのでしょうか。あるいは、ポスト・ポストモダンである同時代芸術がなおその快楽的多様性ゆえに袋小路に陥っているのだとすれば、その打開策すら提案できるに違いありません。「われわれ方法主義者は、放縦と怠惰を学芸にもたらした自由と平等を懐疑し、倫理としての論理を復権する。」(「方法主義宣言―方法絵画、方法詩、方法音楽」、2000年1月1日)
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