名称:「味わう静物画」サイトウミュージアム
会期:2023年11月3日(金)~2024年2月25日(日)
会場:サイトウミュージアム
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日、火曜日、水曜日、木曜日
11月23日、12月25日〜1月4日、1月8日、2月12日は休館
入場料:一般 500円、大学生・高校生 300円、中学生 100円、65歳以上 400円、小学生以下 無料
住所:〒515-0082 三重県松阪市魚町1807-1
URL:サイトウミュージアム
花や果物、魚や器(うつわ)などが対象に描かれる静物画。西洋では16世紀の末頃には絵画の重要なジャンルのひとつとなりました。静物画は、風景画とは異なり画家が自分で描く対象を用意し、構成するところに大きな魅力があります。
今回はサイトウミュージアムのコレクションより、近現代の日本の画家を中心に様々な静物画をご紹介します。彼らの多くが静物画を描くにあたって、もっとも意識したのはフランスの画家ポール・セザンヌ(1839‐1906)です。セザンヌはすべてのものの構造を単純なかたちに還元してとらえ絵画の可能性を広げた画家ですが、同時にリンゴや布などの配置や構成に躍動感を与えました。セザンヌ以降の画家たちの多くは、そうしたセザンヌの試みを追体験しながら新たな展開を探っていきました。まるで画面の中に本物があるかのような迫真的な表現から、香りや味覚などをも感じさせるほどに特徴をとらえたもの、さらには自己を静物に投影したものなど、画家のねらいは多岐にわたっています。秋から冬にかけてのこの時期、味わっていただきたい作品たちがここにあります。
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