名称:コレクション展2023-II コレクション・ハイライト+コレクション・リレーションズ[ゲストアーティスト:小森はるか+瀬尾夏美]広島市現代美術館
会期:2023年11月25日(土) — 2024年4月7日(日)
開館時間:10:00 〜 17:00
休館日:月曜日 1月8日、2月12日は開館
12月27日〜1月1日、1月9日、2月13日は休館
入場料:一般 350円、大学生 250円、高校生・65歳以上 150円、中学生以下・障害者手帳提示と付き添い1名 無料
会場:広島市現代美術館
住所:〒732-0815広島市南区松原町9-1
TEL:082-264-1121
URL:広島市現代美術館
本展では第1室から第3室にかけて、当館コレクションの特質に親しんでいただくとともに、関連するテーマに沿った展示をあわせて紹介します。第4室は「コレクション・リレーションズ」と題し、展示内容をコレクションに限定せず、当館の収集方針や収集された作品、あるいは、広島という地域などと関連したコレクション展示の延長線上に位置付けられる企画を実施していきます。
コレクション・ハイライト
◯作家/スタイル
美術作家たちは、それぞれの探究をとおして、自身の創作世界を創り上げていきます。その中で作家としての特徴が現れてきますが、そのあり方はそれぞれです。ひとつの決まったテーマを追求する作家や、技法に独自性を備える作家もいます。なかには、ひと目見るだけで誰の作品かが分かるようなスタイルに辿りつく作家たちもいます。ここに、とりわけ作風が分かりやすい形で表れている作家たちの作品を集めました。
◯作家と風景
現代美術において、自然の風景や身近な風景をあらわした作品は、絵画にかぎらず、写真や立体、映像など、多彩な素材や技法でつくられます。さらに作家たちは、異なる複数の視点から見た風景をひとつの画面上に構成して描いたり、カメラの中にガラス玉を入れて撮影するなど、独自の視点と手法によって風景をとらえ、日常的な何気ない風景の見え方をも変容させます。現代の作家たちによる豊かな風景の表現をお楽しみください。
◯若林奮《DOME》関連資料
2023年は、彫刻家・若林奮(1936〜2003)の没後20年にあたります。若林は鉄を素材とした彫刻を通して、人間が自然とどのように向き合うかを問い続けてきました。現在、地下1階の第3室では、「ヒロシマ」をテーマとした制作委託を受けて、原爆ドームをモチーフに制作した《DOME》(1988)と《水鏡》(1997)を展示しています。ここでは《DOME》制作に際して若林が残したドローイングや模型を紹介し、作家の思索をたどります。
◯広島/ヒロシマの風景
広島について、被爆地としての特質を意識して語られる際、しばしば「ヒロシマ」とカタカナで表記されます。当館の収集方針のひとつに「ヒロシマと現代美術の関連を示す作品」があります。今回は、主に広島/ヒロシマの風景を主題とした作品に注目します。戦前の風景から、その後の復興により大きく変わっていくヒロシマ以後のまちの姿を、それぞれの作家の目を通してたどります。あわせて、日常に溶け込む戦争の痕跡や戦争の影を暗示する作品のように、広島以外の地域においても、戦争がもたらす風景の変化をとらえた表現をとりあげます。
出品作家(※展示予定順)
ジム・ダイン、アグネス・マーチン、マーサ・ロスラー、ディン・Q・レ、やなぎみわ、金昌烈、石川順恵、松江泰治、野村仁、オノデラユキ、エイドリアン・バーグ、大竹伸朗、ディヴィッド・ホックニー、宮本隆司、佐藤正明、佐藤聖美、リチャード・エステス、マーク・ボイル、吉村益信、内間俊子、若林奮、山路商、浜田知明、丸木位里、丸木俊、森冨茂雄(特別出品)、岡田黎子(特別出品)、殿敷侃、灰谷正夫、新延輝雄、土田ヒロミ、小沢剛、佐野ぬい、多田美波、西雅秋、下道基行、ミヤギフトシ、米田知子
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