「ラリック✕ダンス」箱根ラリック美術館

名称:「ラリック✕ダンス」箱根ラリック美術館
会期:2024年3月23日(土)~2024年12月1日(日)
会場:箱根ラリック美術館 2階企画展示室
時間:9:00~16:00 (最終入場時間 15:30)
休館日:毎月第3木曜日定休(但し、8月は無休)
観覧料:大人 1500円
   大・高生・シニア(65歳以上)1300円
   中学生・小学生 800円
   ※レストラン、パティスリー、ミュージアム・ショップは入場無料
住所:〒250-0631神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1
TEL:0460-84-2255
URL:箱根ラリック美術館

花器「ファランドール」1930年
花器「ファランドール」1930年

パリ五輪の歴史を辿ってみよう——1900年、パリ万国博覧会の附属大会として、パリは初めて五輪会場となる。1924年には二度目の五輪が開かれ、その100周年に当たる2024年に、三度目のパリ五輪が開かれる。そして、新たな競技種目としてブレイクダンスが追加されることとなった。
かつて、パリ五輪が二度にわたり開催された頃、フランスを代表する装飾芸術家ルネ・ラリック(1860-1945)はまさに時代の寵児であった。独創的な作品を次々と生み出したラリックは、1900年のパリ万博にジュエリーを出品し、グランプリを獲得。1925年の現代装飾美術産業美術国際博覧会(通称アール・デコ博覧会)では、ガラス部門の統括責任者を務める。
時を同じくして、ダンスの世界にも改革者たちが現れる。先導したのが、モダン・ダンスの祖とされるロイ・フラーとイサドラ・ダンカン。大きな布をひらめかせ、当時最先端の技術による照明の光をも纏い幻想的に踊るフラーは、1900年のパリ万博にも出演し脚光を浴びる。女性の体を縛り付けていたコルセットを脱ぎ捨て、ギリシア風のチュニックに身を包み裸足で踊るダンカンはフェミニズムの先駆ともいわれ、のちにフランスでは廃れていたバレエを総合芸術として蘇らせ、パリ中の話題をさらうこととなるバレエ・リュスにも影響を与えた。フラー、ダンカン、そしてバレエ・リュス——彼らは当時既に名声を得ていたロートレックやロダンなどの芸術家たちにさえも、多大なるインスピレーションをもたらした。 ラリックは幼少期より培った観察眼と卓越したデッサン力を駆使して、舞台の上で輝くダンサーたちの姿を独自に解釈し、造形化。躍動感溢れる人体は100年の時を超えてもなお、華麗に舞い踊る。ラリックが表現したダンスの世界をお楽しみください。

ダイニング用センターピース「火の鳥」1922年
ダイニング用センターピース「火の鳥」1922年
蓋物「ドガ(別名「踊り子」)」1921年
蓋物「ドガ(別名「踊り子」)」1921年
ブレスレット「踊る女性たち」1904-1906年頃
ブレスレット「踊る女性たち」1904-1906年頃
香水瓶「牧神の接吻 モリナール社」1928年
香水瓶「牧神の接吻 モリナール社」1928年
ブローチ「蝶の妖精」1897-1899年頃
ブローチ「蝶の妖精」1897-1899年頃

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