「能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築」TOTOギャラリー・間

「能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築」TOTOギャラリー・間

名称:「能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築」TOTOギャラリー・間
会期:2024年1月18日(木)〜2024年3月24日(日)
開館時間:11:00 〜 18:00
休館日:月曜日、祝日
   2月11日は開館
入場料:無料
会場:TOTOギャラリー・間
主催:TOTOギャラリー・間企画TOTOギャラリー・間運営委員会
特別顧問:安藤忠雄、
委員:貝島桃代/平田晃久/セン・クアン/田根 剛後援一般社団法人 東京建築士会
   一般社団法人 東京都建築士事務所協会
   公益社団法人 日本建築家協会関東甲信越支部
   一般社団法人 日本建築学会関東支部
住所:〒107-0062東京都港区南青山1-24-3 TOTO乃木坂ビル3F
TEL:03-3402-1010
URL:TOTOギャラリー・間

TOTOギャラリー・間では、「能作文徳+常山未央展:都市菌(としきのこ)――複数種の網目としての建築」を開催します。
能作、常山両氏は、建築設計や論考執筆に加え、国内外の大学を拠点に、建築と都市と生態系の関係性リサーチを続けてきました。自宅兼事務所の「西大井のあな」では、鉄骨造の中古住宅に光と熱が循環する孔を開け、コンクリートで覆われた外構を自分達の手ではつり、土中改善を行うなど、エコロジカルな視点で改修しています。そこは他で得た学びを実験し、次のプロジェクトへと展開させる実践の場となっています。彼らが「URBAN WILD ECOLOGY」と呼ぶ、こうした都市の中に野生を取り戻す取り組みに加え、近年では石場建てや木組などの伝統知、 藁や土壁といった土に還る素材を積極的に設計に取り入れています。
彼らは都市を、「人間の手が入った多様な生物が暮らす居住域」だと言います。課題を抱える現代の都市の一部を分解し、その養分を吸収し、菌(きのこ)のように成長する。そんな腐敗と再生の網目の結節点として建築を捉え、野生や伝統知を手に、網目に切り込みを入れつなぎ直すことにより、複数種のネットワークを構築しようとしています。
本展は、「西大井のあな」のさらなる改修案や、最新作「秋谷スマートハウス」をはじめとするプロジェクトの断面図や模型などを通じて、網目をつなぎ直すために誰もが真似できる小さな試行錯誤を共有する試みです。その先に、人新世と呼ばれる時代における建築の可能性やビジョンを感じ取っていただければ幸いです。
アーティスト
能作文徳、常山未央

出展者プロフィール
東京を拠点に活動する建築家、能作文徳と常山未央。現代都市と生態系をテーマに、批評的な建築実践を行っている。
主な作品に「西大井のあな」(東京都)、「不動前ハウス」1(東京都)、「明野の高床」2(山梨県)、「杭とトンガリ」(東京都)、「高岡のゲストハウス」3(富山県)、「氷見移住ヴィレッジ」(富山県)など。現在、「秋谷スマートハウス」(神奈川県)が進行中。 主な受賞に、2016年ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館展示 特別表彰、第33回JIA新人賞3、日本建築学会作品選集新人賞2など。 (1:常山未央、2:能作文徳、3:能作文徳+能作淳平、他:能作文徳+常山未央)
©Jumpei Suzuki
能作文徳 (のうさく ふみのり) (写真左)
1982年富山県生まれ。2005年東京工業大学卒業。2007年同大学院修士課程修了。2008年Njiric+ Arhitecti(クロアチア)研修。2010年より能作文徳建築設計事務所主宰。2012年博士(工学)取得。2012~18年東京工業大学助教。2018~21年東京電機大学准教授。2023年コロンビア大学特任准教授。現在、東京都立大学准教授。
常山未央(つねやま みお)(写真右)
1983年神奈川県生まれ。2005年東京理科大学卒業。2005~06年Bonhôte Zapata Architectes(スイス)研修。2006~08年スイス連邦政府給費生。2008年スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)修了。2008~12年HHF Architects(スイス)。2012年mnm設立。2015〜20年東京理科大学助教。2020〜21年同校特別講師。2022~23年EPFL客員教授。2023年コロンビア大学特任准教授。

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