テーマ展示「梅と桜」紅ミュージアム

テーマ展示「梅と桜」紅ミュージアム

名称:テーマ展示「梅と桜」紅ミュージアム
会期:2024年1月30日(火)〜4月7日(日)
開館時間:10:00~17:00 ※4/5(金)のみ13:00~19:00開館
料金:無料
休館日:日曜日・月曜日・2/16(金) ※ただし、2/25より日曜日も開館
会場:紅ミュージアム
協力:アダチヨシオコレクシオン
住所:〒107-0062東京都港区南青山6-6-20 K’s南青山ビル1F
TEL:03-5467-3735
URL:紅ミュージアム

日本を代表する花として愛されてきた梅と桜。梅は奈良時代の720年頃に中国から招来され、桜ははるか以前より日本の野山に在来していた花です。いずれも日本の風土の中に育まれ、“美しいもの”“よいもの”の喩えとして用いられるようになりました。『万葉集』(759~780年頃成立)には、薬師張氏福子の「梅の花 咲きて散りなば 桜花 継ぎて咲くべく なりにてあらずや」と詠まれ、すでに梅と桜は相互関係に置かれています。『万葉集』で詠まれた梅と桜の歌の数は、梅は120余首、桜は40余首で圧倒的に梅の方が多く、植物では2番目の多さです。当時はまだ白梅のみで紅梅は平安時代からのものですので、その白さを雪に喩えたり雪と対比したりする歌が多く歌われています。一見、当時は桜より梅の方が好まれていたように感じるかも知れませんが、これは文人たちの舶来の新趣味に負うところが大きく、決して歴史の長さや分布の広さからいっても在来の桜を凌駕していたわけではありません。
時が移り、人々の嗜好や趣味が華美に向かう平安時代になると桜の品種改良も進み、観賞においても桜が優位となっていきます。一方、梅は香りが注目され、また、色の華やかな紅梅も脚光を浴びるようになります。以降、「梅=香り」、「桜=色彩」を嘆美する和歌が顕著になります。化粧道具や化粧品にも、この傾向は見て取れます。化粧道具や化粧品ラベルに咲く「梅と桜」は、私たちの感受性と購買意欲をどのように刺激してくれるでしょうか。ぜひ、紅ミュージアムで梅見・桜見をお楽しみください。
※常設展示室内の一部で行うミニ展示です。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. 第3回『山形県埋蔵文化財センター設立30周年企画展』山形県埋蔵文化財センター
  3. 2024伊丹国際クラフト展「酒器・酒盃台」市立伊丹ミュージアム
ページ上部へ戻る