「磯江 毅 Tsuyoshi Isoe」ギャラリー石榴

磯江 毅   Bodegón 1993年 板に油彩 70.0 × 92.0 cm

名称:「磯江 毅 Tsuyoshi Isoe」ギャラリー石榴
会期:2024年2月23日(金)〜3月31日(日)
会場:ギャラリー石榴
開催時間:10:30~18:00
休館日:月曜日、火曜日
住所:〒390-0821 長野県松本市筑摩2-17-10
TLE:0263-27-5396
URL:ギャラリー石榴

この度、ギャラリー石榴では長野と東京、2会場にて企画展「磯江 毅 Tsuyoshi Isoe」を開催いたします。磯江 毅[1954-2007]は、西洋絵画史の重要な舞台であるスペインで、30年以上に渡りGustavo Isoe(グスタボ・イソエ)の名で制作・発表を続け、写実という表現方法によって、孤高の絵画領域を切り開きました。本展では、このほどスペインから帰還した作品を中心に、日本初公開の作品を含む、油彩3点、ドローイング3点、版画1点の計7点を展覧いたします。
本展にあわせ、生前の磯江との関係を「たとえるなら闘争」と呼ぶ、画家・諏訪 敦氏をゲストに迎え、トークショーを開催します。磯江 毅が53歳の若さで他界してから17年。リアリズム絵画の分厚い歴史に根差し、「見るということ」を真に問い続けた画業の一端を振り返るとともに、磯江 毅という画家が、今なお生きるべき時間の、その更新の機会のひとつとなれば幸いです。

磯江 毅   Bodegón 1993年 板に油彩 70.0 × 92.0 cm
磯江 毅   Bodegón 1993年 板に油彩 70.0 × 92.0 cm

作家略歴
1954年 大阪府生まれ。
1974年 19歳で単身スペインのマドリッドに渡り、スペイン王立美術学校でデッサンの基礎を学ぶ。
1978年 シルクロ・ドス画廊にて初の個展。
1979年 マドリッド「シルクロ・ドス賞」で1等賞受賞。
1981年 「サロン・デ・オトーニョ」で1等賞、エル・コンテ・イングレス賞受賞などにより、スペイン国内で注目されるようになる。徹底した観察で、細部まで深く描き込むことを特徴とするマドリード・リアリズムと呼ばれる潮流の中「GUSTAVO ISOE(グスタボ・イソエ)」として、国内外で高い評価を受ける。
1981年 当時スペイン最大のコンクール「バルセロナ伯爵夫人賞展」で名誉賞受賞。
1983年 「レ・フレ展」に参加。(1994年まで 彩鳳堂画廊)
1989年 サンフェルナンド貯蓄銀行(セビリア)主催「存在:14人のリアリズムの巨匠展」に出品。
1993年 画集「リアリズム・スペイン現代美術」刊行。作品が収録される。
1996年 個展「GUSTAVO ISOE」(彩鳳堂画廊)
1997年 富田賞受賞記念個展「写から実への浸透」(東京・髙島屋)
1998年 東京藝術大学美術部非常勤講師に就任。
2004年 個展「Gustavo Isoe 磯江毅 1994-2004」(彩鳳堂画廊、大阪高島屋)
2005年 広島市立大学芸術学部教授に就任。
2007年 逝去
広島市立大学芸術資料館にて追悼展(主催: 同大学芸術学部 美術学科油絵専攻)
2008年 「磯江毅1982-2007」追悼展(彩鳳堂画廊)
2009年 東京美術倶楽部(東美アートフェア)内、特別企画展示「存在の神秘・磯江毅遺作展」開催。
遺作画集『磯江毅|写実考」(美術出版社)刊行。
「医学と芸術展:生命と愛の未来を探る」(森美術館)に『バニータスⅡ-闘病-」を出品。
2010年 平塚市美術館「磯江毅展 スペイン・リアリズムの密度」。
2011年 練馬区立美術館「磯江毅=グスタボ・イソエ マドリードリアリズムの異才」。同展、奈良県立美術館巡回。
『磯江毅|写実考』増補版刊行。
2012年 山梨県富士河口湖町立河口湖ミューズ館・与 勇輝館「磯江毅 写実考展」。
2013年 「画家のまなざし 写実絵画の世界展」(桐蔭学園メモリアルアカデミウム)に11点出品。
2015年 広島県立美術館にて特別展「スペイン・ リアリズム絵画の異才 磯江毅 ―広島への遺言―展」。
『深い眠り 磯江毅』(羽鳥書店)刊行。
2020年 「超写実絵画の襲来-ホキ美術館所蔵」(Bunkamura ザ・ミュージアム)に出品。
2022年 収蔵コレクション展「机上の世界」(長谷川町子美術館・長谷川町子記念館)に出品。
2023年 「トリック×イリュージョン!」(北海道立近代美術館)に出品。
「ホキ美術館名品展Ⅱ ~究極の超写実絵画~」(岡山シティミュージアム)に出品。

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「第十四回 I氏賞受賞作家展」岡山県立美術館
  2. わが街ながのゆかりの作家展 中村明個展「混ポジション」長野市芸術館
  3. 「東京造形大学 写真研究所 ―ミクロな視点とマクロな視点―」BankART KAIKO
ページ上部へ戻る