生誕130年 没後60年を越えて「須田国太郎の芸術―三つのまなざし―」西宮市大谷記念美術館

生誕130年 没後60年を越えて「須田国太郎の芸術―三つのまなざし―」西宮市大谷記念美術館

名称:生誕130年 没後60年を越えて「須田国太郎の芸術―三つのまなざし―」西宮市大谷記念美術館
会期:2024年3月2日(土)〜4月21日(日)
休館日:水曜日 ※ただし3月20日(水・祝)は開館、21日(木)は振替休館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
入館料:一般1,200円、高大生600円、小中生400円
   *前売料金は各200円引き、団体料金(20名以上)は各100円引き(いずれも税込価格)
主催:公益財団法人 西宮市大谷記念美術館
共催:公益財団法人 きょうと視覚文化振興財団
住所:〒662-0952兵庫県西宮市中浜町4-38
TEL:0798-33-0164
URL:西宮市大谷記念美術館

《サグント劇場跡》三之瀬御本陣芸術文化館蔵
《サグント劇場跡》三之瀬御本陣芸術文化館蔵

洋画家・須田国太郎(1891-1961)は、「東西の絵画の綜合」という壮大なテーマを掲げ、日本の精神文化に根差した日本本来の油彩画のありかたを追求し、近代絵画史に偉大な足跡を残しました。
京都に生まれ幼少時から絵画に親しんだ須田は、「東洋と西洋では、なぜ絵画が異なる方向で発達を遂げたのか?」という疑問を解明するために、京都帝国大学及び同大学院で美学・美術史を学びました。大学院に在学中には「絵画の理論と技巧」を研究テーマとし、同時に関西美術院でデッサンを学んでいます。
1919年28歳で渡欧し、スペインのマドリッドを拠点にヨーロッパ各地を訪れ、ヴェネツィア派の色彩理論やバロック絵画の明暗法など西洋絵画の底流をなすリアリズムの表現に関心を持ち、探求しました。1923年に帰国して、日本独自の油彩画を生み出そうと制作に励み、1932年41歳の時に初個展を開催しました。これを契機として、ヨーロッパ留学中に交流のあった里見勝蔵や川口軌外の誘いにより1934年に独立美術協会会員となりました。これ以後須田は、同協会展を活動の舞台とし、意欲的な作品を発表していきます。骨太で生命感溢れる作品群には、会得した理論に裏付けされた風格さえ宿しています。
本展では、初期から晩年に至る須田の代表作を中心に展観し、加えて彼が滞欧中に画家としての視点で捉えた写真の数々や能・狂言に関する造詣の深さを表出したデッサン等も展示し、須田国太郎芸術の新たな魅力を検証いたします。

《山姥》京都国立近代美術館蔵
《山姥》京都国立近代美術館蔵
《鵜》京都国立近代美術館蔵
《鵜》京都国立近代美術館蔵
《窪八幡》東京国立近代美術館蔵
《窪八幡》東京国立近代美術館蔵
《犬》 東京国立近代美術館蔵
《犬》 東京国立近代美術館蔵

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