「DOUBLE ANNUAL 2024 瓢箪から駒ーちぐはぐさの創造性」国立新美術館

「DOUBLE ANNUAL 2024 瓢箪から駒ーちぐはぐさの創造性」国立新美術館

名称:「DOUBLE ANNUAL 2024 瓢箪から駒ーちぐはぐさの創造性」国立新美術館
会期:2024年2月24日(土)〜2024年3月3日(日)
会場:国立新美術館
開館時間:10:00 〜 18:00
休館日:2月27日は休館
入場料:無料
住所:〒106-8558東京都港区六本木7-22-2
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル
URL:国立新美術館

Double Annualは京都芸術大学と東北芸術工科大学の学内選抜展です。
Double Annualでは毎回テーマを設定し、両校の学生から作品プランを募集します。今回の募集テーマは「問い合わせ中」でした。コロナ禍を経て世界全体が次のフェーズを模索する中で、私たちの心理状態やそこに起こるアクションを念頭に置いたワードです。このキーワードに応答するかたちで、問いかけそのものに重きを置き、確たる答えを求めないオープンな姿勢の作品プランが多く寄せられました。
1次の書類選考、2次の面接を突破して最終的に選ばれた10人は、応募時のプランをディレクター陣と対話しながら発展させていきます。その中で、興味深いことに「容れ物」のイメージが浮かんできました。意識と体、自分自身と社会、空いている土地、などなど。中身と容れ物の用途やサイズは合っておらず、そこには常に大小の疑問が生じます。
時代が動く時、既存の枠組みや、慣れ親しんだ感覚などに違和を感じ始め、それはやがて無視することのできない大きなギャップになるということは、ありえることでしょう。その初期微動を、アーティストたちは敏感に感じ取っていると言えます。
またいっぽうで、今回の参加作家たちは、それら中身と容れ物が合っていない「ちぐはぐ」な状況を、必ずしもネガティブに捉えてはいません。ちぐはぐさ、つまり距離やギャップを無理に埋めようとはしなくとも、遠いどこかや誰かに何らかの呼びかけをしているようにも見えます。両義的な私たち自身を逆照射したり、あるいはその状況からクリエイティブで新しいヴィジョンを導き出そうともします。
問いと答えはいつもダイレクトに繋がっているわけではないはずです。時には、「瓢箪から駒」のように、思ってもみなかった面白い何かが飛び出してくることもあるのではないでしょうか。

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