名称:特別展「植田正治と土門拳」土門拳記念館
会期:2024年4月5日(金)〜7月15日(月)
会場:土門拳記念館
観覧料金:当日一般1,200円
休館日:会期中無休
住所:〒998-0055山形県酒田市飯森山2-13(飯森山公園内)
TEL:0234-31-0028
URL:土門拳記念館
植田正治(1913~2000)と土門拳(1909~1990)はともに20世紀の日本を代表する写真家であると同時に、対照的な個性を持った作家としてしばしば比較されてきた。独自の演出的手法によって生み出される植田作品が「植田調(UEDA-Cho)」と称され国内外で高く評価されてきた一方で、土門は「絶対非演出」を掲げたリアリズム写真の旗手として広く知られている。
しかし2人は戦後まもなく写真雑誌の企画で鳥取砂丘における合同撮影会を行い、お互いの姿をレンズに収めるなど、その長いキャリアにおいてしばしば接点を持ってもいた。両者が多数の文章などに刻んだ写真美学からは、相違点のみならず様々な共通点も窺え、強烈な才能を持った2人のアーティストが戦後写真史を発展させてきた軌跡をも感じることができる。近年ではそうした視点から植田・土門の仕事を捉え直す言説も少なくない。
彼らの故郷である鳥取と山形(酒田)はともに「裏日本」と呼ばれ、広大な砂丘地帯を擁する地域である。本展タイトルにおける「砂丘」は、植田作品の代名詞であるとともに、両者の写真家人生が時に同じ場所で交差するものであったことを示している。本展では約220点の植田・土門作品を通して改めてその足跡を振り返る。
コメント
トラックバックは利用できません。
コメント (0)
この記事へのコメントはありません。