「ひらいて、むすんで」岡崎市美術博物館

「ひらいて、むすんで」岡崎市美術博物館

名称:「ひらいて、むすんで」岡崎市美術博物館
会期:2024年4月13日(土曜日)‐6月16日(日曜日)
会場:岡崎市美術博物館
開館時間:午前10時~午後5時(入館は午後4時30分まで)
休館日:毎週月曜日、4月30日(火)、5月7日(火) ※ ただし、4月29日(月・祝)、5月6日(月・祝)は開館
観覧料:一般[高校生以上]1,000円(900円) 小中学生500円(450円)
   *展覧会限定フリーパス「Limi‐pass(リミパス)」は1,500円
   *( )内は20名以上の団体料金
   *各種障がい者手帳の交付を受けている方とその介助者1名は無料
   *未就学児は無料
   *岡崎市在住・在学の小中学生は無料(要証明書) 
住所:〒444-0002愛知県岡崎市高隆寺町峠1 岡崎中央総合公園内
TEL:0564-28-5000
URL:岡崎市美術博物館

「ひらいて、むすんで」岡崎市美術博物館
「ひらいて、むすんで」岡崎市美術博物館

 当館は開館した1996年当初より「心を語るミュージアム」として、心を伝え、心の作用がつくり出した作品資料の収集や展示活動を行ってきました。このコンセプトは20世紀末であった当時の過剰な物質文化の追求を反省し、精神文化とのバランスを問い直そうとする態度から生み出されたものでした。
 現代では多様な人が暮らしやすく、またサステナブルな在り方が追求されている一方で、私たちの心は疫病や災害、国際情勢や景気変動により、寄る辺ない舟のように揺れつづけています。私たちが文化的で豊かに生きるには、改めて「心を語る」ことに向き合う必要があるのではないでしょうか。
 私たちが自分を語るとき、自分の全てを他者に伝えるのは不可能であるため、選択や省略、場合によっては誇張や変形といった編集作業を加えます。それは、様々な場面で振る舞いが異なる自分の断片を繋げて、ひとりの人物として一貫させるように創作することです。自分を語ることは、自分の断片を「むすぶ」と同時に、語ることで自分を「ひらく」表現であると言えるでしょう。
ベルリン在住の美術作家である手塚愛子は絵画の探求から織物に着目し、その糸を解体することで織られた時間を辿りながら、文化や社会制度の歴史と構造に目を向けます。彼女は織物を「ひらく」ことで再構成し、過去の出来事と現在を織りなおして新たな回路に「つなぐ」ことを視覚的に表現します。本展は「ひらく」「むすぶ」という視点から絵画や彫刻、映像やインスタレーションなど22名の美術作家による作品を紹介するものです。
 作品の声を聞き、「心を語る」ことを考える機会となれば幸いです。

手塚愛子《閉じたり開いたり  そして勇気について(1)》2023年/作家蔵
手塚愛子《閉じたり開いたり そして勇気について(1)》2023年/作家蔵
西村一成《不幸よ不幸、幸せか》2006年 作家蔵
西村一成《不幸よ不幸、幸せか》2006年 作家蔵
植松ゆりか《テナガザル》2019年 個人蔵
植松ゆりか《テナガザル》2019年 個人蔵
村瀬恭子《Sherbet》2008年 当館蔵
村瀬恭子《Sherbet》2008年 当館蔵
岡崎乾二郎《(左)すっかり冷えてしまった~(右)蓋が持ちあがって~》1997年 個人蔵 撮影:鈴木理策  
岡崎乾二郎《蓋が持ちあがって~》1997年 個人蔵 撮影:鈴木理策  
JUN《童子日光図》2002年 当館蔵
JUN《童子日光図》2002年 当館蔵

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「冬のけしき」夢二生家記念館・少年山荘
  2. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  3. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
ページ上部へ戻る