特別企画展「没後100年 富岡鉄斎 ―知の巨人の足跡―」大和文華館

特別企画展「没後100年 富岡鉄斎 ―知の巨人の足跡―」大和文華館

名称:特別企画展「没後100年 富岡鉄斎 ―知の巨人の足跡―」大和文華館
会期:2024年4月12日(金)~ 5月19日(日)
会場:大和文華館
時間:10:00~17:00 (最終入場時間 16:30)
休館日:月曜日、4月30日(火)、5月7日〈火)
   ※ただし4月29日(祝)、5月6日(振休)は開館
観覧料:一般 630円
   高校・大学生 420円
   小学・中学生 無料
   ※20名以上の団体は相当料金の2割引で引率者1名無料
※「障がい者手帳」をお持ちの方と同伴者1名2割引
住所:〒631-0034奈良県奈良市学園南1-11-6
TEL:0742-45-0544
URL:大和文華館

掃蕩俗塵図 大和文華館蔵
掃蕩俗塵図 大和文華館蔵

マルチメディアやメディアデザインという言葉が誕生した1980年代からメディアとデザインの可能性を探求してきた先駆者のひとり・永原康史。本展では、40年以上にわたる永原のメディアデザインの活動と、NFTを取り入れた新たな試みについて紹介します。
Macintoshが日本に最初に紹介された1984年から、永原はいち早くコンピューターを使ったデザインに取り組んできました。グラフィックデザイナーがコンピューターを使うのは今でこそ当たり前のことですが、永原が特殊なのは、コンピューターをペンや定規の代替物としてではなく、新しいメディアとして捉えていた点です。デジタルとフィジカルをつなぐ新たなデザイン表現を生み出す彼の実験は、一連の電子ブック作品やアルゴリズミック・タイポグラフィ作品に結実していきました。
「メディアとはなかだちするもののこと、メディアデザインとはなかだちのデザイン」とは、永原がさまざまな場所で表明してきたキーワードです。
本展のタイトル「時間のなかだち」には、40年以上にわたる永原のメディアデザインの実践を振り返るとともに、メディアの過去と未来を橋渡しするという意味が込められています。
また、パーソナルコンピューターにつづくインターネットの到来、さらにはグローバル資本主義経済の発展のなかで、メディアとデザインを取り巻く環境は様変わりしました。直近では、生成AIや空間コンピューティング、NFTなどの新たなデジタル技術の波が、デザイナーの仕事にも大きな影響を与えようとしています。本展のサブタイトル「デザインとNFTの邂逅」は、NFTを新しいメディアとして捉えた永原の最新の試みを表しています。
本展が、ひとりでも多くの方に、とりわけ、生まれたときからコンピューターやインターネットが存在していた若いクリエーターたちに、グラフィックデザイナー/メディアデザイナー、永原康史の業績を知っていただく機会となれば幸いです。
※本展において、NFTの特典を体験していただけます。
 会場でも登録可能ですが、事前登録が便利です(事前登録サイトは京都dddギャラリーのホームページに後日掲載)
永原康史
1955年大阪府生まれ。グラフィックデザイナー。京都市立芸術大学大学院美術研究科博士後期課程満期退学(視覚情報デザイン)。電子メディアや展覧会のプロジェクトも手がけメディア横断的に活動する。1983年、永原康史事務所設立。1997年〜2006年IAMAS(岐阜県立国際情報科学芸術アカデミー)教授。2006年〜2023年多摩美術大学情報デザイン学科教授。2005年 愛知万博「サイバー日本館」、2008年 スペイン・サラゴサ万博日本館サイトのアートディレクターを歴任。2022年には初の作品集『よむかたち デジタルとフィジカルをつなぐメディアデザインの実践』を刊行、『デザイン・ウィズ・コンピュータ』(1999年)、『デザインの風景』(2010年)、『インフォグラフィックスの潮流:情報と図解の近代史』(2016年)など著書多数。監訳にジョセフ・アルバース『配色の設計』(2016年)、オットー・ノイラート『ISOTYPE』(2017年)、カール・ゲルストナー『デザイニング・プログラム』(2020年)がある。近刊に『日本語のデザイン 文字からみる視覚文化史』。

蘇子笠屐図 清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵
蘇子笠屐図 清荒神清澄寺鉄斎美術館蔵
松鶴図 大和文華館蔵
松鶴図 大和文華館蔵
寿老図 大和文華館蔵
寿老図 大和文華館蔵

関連記事

コメント

  • トラックバックは利用できません。

  • コメント (0)

  1. この記事へのコメントはありません。

ピックアップ記事

  1. 「動き出す浮世絵展 TOKYO」寺田倉庫G1
  2. 特別展「答志島~古代から続く海民たちの島」鳥羽市立海の博物館
  3. 「うつす美 ─ 江戸時代の絵画学習」京都府京都文化博物館
ページ上部へ戻る