「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ2 『つかの間の停泊者』ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカ」銀座メゾンエルメス

「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ2 『つかの間の停泊者』ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカ」銀座メゾンエルメス

名称:「エコロジー:循環をめぐるダイアローグ2 『つかの間の停泊者』ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカ」銀座メゾンエルメス
会期:2024年2月16日(金)〜2024年5月31日(金)
開館時間:11:00 〜 19:00
休館日:不定休
入場料:無料
会場:銀座メゾンエルメス
住所:〒104-0061東京都中央区銀座5-4-1
TEL:03-3569-3300
URL:銀座メゾンエルメス

エルメス財団は、アートにおけるエコロジーの実践を問う「エコロジー:循環をめぐるダイア ローグ」展を個展とグループ展の2つのダイアローグ構成にて開催しております。ダイアローグ1「新たな生」崔在銀展に続き、ダイアローグ2「つかの間の停泊者」では、ニコラ・フロック、ケイト・ニュービー、保良雄、ラファエル・ザルカの4人のアーティストを取り上げ、コンテン ポラリー・アートというプラットフォームの中で生成される自然と人間のエネルギーの循環や対 話の可能性を考察します。
ニコラ・フロックは、世界各地の海や河川に自ら潜りながら、水面下の景観と生息環境とその生態系の撮影を続けています。カランク国立公園の委託事業である《Invisible(インヴィジブル)》(2016~2021)や緑と青の色調を水から取り出した《La couleur de l’eau(水の色)》(2018~2020)など、通常は目にすることのない地球環境や人間活動の領域を科学的に、またコンセプチュアルな手法で記録する代表シリーズを紹介いたします。
ケイト・ニュービーと保良雄は、関連プログラムである森美術館「私たちのエコロジー:地球という惑星を生きるために」展にも出展しています。東京の中にあるふたつの地点やアーティストの活動拠点となる地域との繋がりから、エコロジーのネットワークを立ち上げます。
ケイト・ニュービーは、現居住地であるテキサスと栃木県益子町でセラミック制作を行いました。協働する複数の手によって生み出される作品は、ささやかな日常の集積や風土を含み、増殖する かのように空間を占拠し、私たちの身体に親密な触覚をもたらします。
保良雄は、鉱石や水といった物質の状態変化に着眼し、相関する時間軸を浮かび上がらせる、種子を蒔く、耕す、採取する、植え替えるといった畑作業を日々営んでいます。本展では、地球太古の時間と都市の地政学を持ち込むことで、優劣や格差を潜在的に生み出してもいるエコロジー思想に批判を込めたアプローチを展開します。ラファエル・ザルカは、美術史を再訪しつつ、過去の作品の流用と再利用に見出される可能性を、エネルギーが新たな回路へ接続するプロセスとして解釈し、建築やアートの生態系を拡張します。《Riding Modern Art(ライディング・モダンアート)》(2007~2016)は幾何学的なパブリックアート作品に潜在する動きのダイナミズムが、スケートボーダーによって可視化されるさまを写真に納めたシリーズで、東京日仏学院においても作品展示が行われます。
ほんのつかの間の時間、惑星に停泊するものたちの間のエネルギーの循環や共鳴、そして希望を、アートとエコロジーのダイアローグとして、それぞれの作品から感じていただけるのではないでしょうか。

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