「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」東京ステーションギャラリー
名称:「空想旅行案内人 ジャン=ミッシェル・フォロン」東京ステーションギャラリー
会期:2024年7月13日(土)~2024年9月23日(月・振)
会場:東京ステーションギャラリー
時間:10:00~18:00 (最終入場時間 17:30)
※金曜日は、20:00まで(最終入場時間 19:30)
休館日:月曜日、7月16日(火)
※ただし7月15日、8月12日、9月16日、9月23日は開館
観覧料:一般 1,500円(1,300円)
高校・大学生 1,300円(1,100円)
中学生以下 無料
※( )内は前売料金[6/1~7/12オンラインチケットで販売]
※障がい者手帳等持参の方は200円引き(介添者1名は無料)
主催:東京ステーションギャラリー[公益財団法人東日本鉄道文化財団]、東京新聞、フォロン財団(ベルギー)
後援:ベルギー王国大使館
特別協力:ベルギー王国フランス語共同体政府 国際交流振興庁(WBI)
協賛:T&D保険グループ
住所:〒100-0005 東京都千代田区丸の内1-9-1
TEL : 03-3212-2485
URL:東京ステーションギャラリー
ジャン=ミッシェル・フォロン(Jean-Michel Folon, 1934-2005)は、20世紀後半のベルギーを代表するアーティストのひとりです。若き日に偶然出会ったマグリットの壁画に感銘を受け、絵画世界に惹きつけられたフォロンは、1955年に移住したパリ近郊でひたすらドローイングを描く日々を送ります。
フランスではなかなか芽が出ませんでしたが、作品を投稿したアメリカの『エスクァイア』『ザ・ニューヨーカー』『タイム』などの有力誌で注目され、1960年代初頭にはそれらの表紙を飾るようになります。その後、オリベッティ社(イタリア)のグラフィック・デザインを任されたり、ミラノ・トリエンナーレ(1968年)のフランス館で壁画を依頼されたりと活動の幅を広げていきました。続くヴェネツィア・ビエンナーレ(1970年)やサンパウロ・ビエンナーレ(1973年)へのベルギー代表としての参加や、各国の美術館での個展の開催など目覚ましい活躍をみせます。世界中で高い評価を得たその活動は、版画や水彩画、ポスター、文学作品の挿絵や舞台美術など多岐にわたります。
色彩豊かで幻想的な詩情あふれるその作品は、一見すると美しく爽やかにさえ感じられますが、そこには環境破壊や人権問題など厳しい現実への告発が潜んでいます。後年手がけた彫刻作品にも、孤独や不安といったそれまでのグラフィック作品に通底するフォロンのメッセージを読み取ることができるでしょう。
本展はフォロンの初期のドローイングから水彩画、版画、ポスター、そして晩年の立体作品までを含めた約230点を紹介する、日本では30年ぶりの大回顧展です。デジタル化やパンデミック、戦争など、社会的に大きな曲がり角にある現代、環境や自由への高い意識をもち、抑圧や暴力、差別などに静かな抗議を続けてきたフォロンの芸術を、いま、あらためて見直します。
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